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『 〜〜 ・ 〜午前〜 ・ 〜お昼〜 ・ 〜午後〜 ・ 〜放課後〜 ・ 〜商店街〜 ・〜夜の校舎〜 ・ 〜深夜〜 』

『〜エピローグ〜』



   <エピローグ 〜その後の1日〜>



厳しい冬も過ぎ、北の国ならではの遅めの春の香りが街中を満たしている。
そんな麗らかな陽気を感じさせる日曜の午後。
「そろそろ、お花見の時期だよなぁ・・今年はみんなを誘ってあの丘で花見でもやりたいねぇ」
祐一は庭先に咲く桜の芽が大きくなってきたのを部屋のベランダから見下ろしつつそんな考えを浮かべていた。


いろいろとあったあの1日から数ヶ月が過ぎようとしていた。
名雪に香里に北川、それに自分は無事に進級でき3年のクラスもまたも一緒という、
ここまで来ると昔からの腐れ縁のような仲間だ。
名雪も本格的に陸上部の部長として大活躍をする事になるのだろう。


栞は大きな病院で手術を行い無事に成功!
術後の経過も良好で、新学期から復学と言う2重の喜びだ。
・・・留年は決定だったけどな。


香里は妹の事もあって医学の道に進むことに決めたそうだ。
元が頭脳明晰なのだから立派な医師となる日が待ち遠しい。
まぁ、俺的には看護師となってナース服の姿を見たかったのだが・・
下手な事を言うと痛い目にあいそうだから止めとこう。


佐祐理さんは卒業と同時に舞との同居生活をしている。
最初は両親も反対したそうだけど決意の固い佐祐理さんに折れて許したという。
過去に縛られていた佐祐理さんだけど、今は将来を見つめる強さを持てたんだろうなぁ
大学とバイト生活の大変な日々だそうだが元気にしているそうだ。


その同居人の舞は、相変わらずの性格のままだが、それでも元気に明るくなっていた。
舞を縛り付けていた魔物と言う存在が無くなり、まいと言う妹も出来た。
これからは自分のしたい事を出来るんだ。
そんな舞は大学の剣道部に推薦され特待生で通うことになり、汗を流す日々らしい。
・・・今まで以上に舞を怒らせたらヤバイな。


で、魔物・・・もとい・・まいと言えば今は舞の母親と一緒に暮らし、普通の小学生として学校に通ってたりする。
秋子さんの計らいで・・と言うより裏でいろいろと便宜を図って今は舞の妹と言う戸籍になり、
更に編入手続きまで済ませてしまう辺り、やはり秋子さんは只者ではない・・う〜む、恐るべし秋子さん。
(当の舞の母親も「あらあら2人も娘が出来て嬉しいわ♪」と、のん気に喜んだそうだ・・この街の主婦の方々って・・)
しかし、ランドセルを背負ったままウチの学校に来るのだけは勘弁して欲しい・・
お兄ちゃん大好き♪とか言われて抱きつかれた事があって以来、
相沢は小学生と出来ているロリコン・・・とか学校内で噂にされてるし。
いやまぁ、半分は当たっているのだがな。


真琴と美汐だが、冬が過ぎ春が来ても真琴はずっと美汐と一緒だった。
呪いが解けたのか、それとも美汐の願いが届いたのか、何にしても元の真琴に戻ったと言うのは喜ばしいことだ。
まぁ、「あぅ〜・・春が来たのは良いけど、肉まんの販売はお休みだって・・ぐすっ」
と、自分の事よりも肉まんに未練たっぷりなのが真琴らしいけどな。


あゆと言えば、結局あいつは生霊の類だったらしい・・俺は幽霊とシテたのか?
とにかく、探し物が見つかってサヨウナラとふざけた事を言うあゆをとっ捕まえて、入院している病院に連れて行った。
そこで天使の人形に「あゆを元に戻せ」とか(脅迫めいた)願い事を願ったら見事に目を覚ますあゆ・・ふっ奇跡なんてこんなもんさ。
今は子供のいなかったあの鯛焼き屋のオヤジ夫婦に引き取られて養子となっている。
これで鯛焼き屋の食い逃げ被害は無くなったが、代わりにつまみ食いの被害が増えたそうだ・・相変わらずやね。


秋子さんはあの後に病院で調べてみたら確かに妊娠しており、順調に経過を経て安定期に入っていた。
とりあえず今日にでも名雪に俺と秋子さんとの関係を打ち明けようと思う。
従兄妹でもある俺と、母親でもある秋子さんとの間に出来た子供の事を知ったらどんな顔をされるか、
それが不安でもあるが、とにかくココできっぱりと自分の本心を伝えておかねばならないだろう。




「さてと、そろそろ名雪も目が覚める頃だし、秋子さんのことを伝えるか・・」
春の陽気でマッタリとしてきてしまう気持ちを、う〜ん・・と背伸びをして追い払う。
気は重いが、それでも愛する女性の為の事を思えば少しでも気は楽になっていった。


1階に降りリビングの扉を開けると紅茶を飲みながら談笑している名雪と秋子さんがいた。
ちょうど良い、秋子さんも居てくれれば何かあった時には助かるかもしれない。
そう思うとコホン・・と一息つき本題を切り出す。
「名雪、聞いてくれ・・・実は俺と秋子さ・・・」
「あ、祐一! ねぇねぇ聞いて聞いて、私ねぇ妊娠したんだよぉ〜」

「・・・・はぃ?」

「ちゃんと聞いてる? 私ね祐一の赤ちゃん出来ちゃったの♪」
嬉しそうにその場で小躍りする名雪。
妊娠したのは秋子さんの方じゃないのか?
そんな事を口にしようとした時、秋子さんも嬉しそう微笑みながら名雪に代わり説明してくれた。


「ふふっ、最近生理が来ないからって言うので、もしや・・と思って妊娠検査薬で調べたんです。そうしたら見事に陽性だったんです」
「な、名雪・・・それって本当に俺の子供・・なのか?」
「う〜、酷いよぉ祐一。 私、祐一以外の人とエッチなんてした事ないもん」
「ふふふっ、名雪も母親になるんですね。私もお婆ちゃんですか・・でも孫の顔を見れるなんて幸せです」
ぷ〜・・と頬を膨らませる名雪。
自分の事はどこへやら・・娘の妊娠に喜ぶ秋子さん。
とにかく2人して俺を騙しているようにも見えない。
つまり秋子さんに続き、名雪も妊娠していると言うのは確かなようだ。
っと言うことは俺は秋子さんと名雪の親子の父親?


「そう言えば、祐一。さっき何か言いかけてたよね? んっ、何?」
「あ、いや・・その・・・」
ピンポーン
「あ、誰か来たみたいだ。俺が出てきますよ」
「あ、祐一ぃ〜」
玄関のチャイムに助けられるように、リビングを後にすると玄関に向かう。
とりあえず訪問者が誰だろうが礼を言いたい気持ちだった。


「はぃは〜い、どちら様で・・・ぐはぁ!」
扉を開けたと同時に腹にキツイ一発を食らう。
「相沢くん! ちゃんと責任とってくれるんでしょうねえ!」
「痛たた・・香里かよ。何だよいきなり・・・それに責任って何の?」
「しらばっくれないで、私が妊娠した責任を取りなさいよって事よ」
「・・・えっ?」
「えっ? ・・じゃないの! 進路の相談に紹介して貰った病院へ行ったら先生が「もしかして・・」とか言われて、
調べてみたら妊娠してるて言うじゃない。どう考えても相沢くんの子供に決まってるでしょう」
祐一の襟首を掴み上げながら事の経緯を一気に説明する。
「く、苦しい・・香里・・入って、入ってるって・・うぅ」


「祐一さん! 私、わたし祐一さんの赤ちゃんを身ごもりました!」
そこにもぅ1人の人物がまたも凄いことを言ってくる。
香里に締め上げられ意識が落ちそうな中で、香里の背後から聞こえるその声の主は・・・
「栞・・ま、まさかあなたまで・・・」
「あ、お姉ちゃんどうしてココに?」
手を離し祐一を地面に落とすと、ハァハァ・・と走ってきた荒い息をしながら栞に駆け寄る。
「それよりも栞・・妊娠って・・?」
「うん、病院に定期検査をしに行った時にお医者様がちょっと話がある・・って言われてそこで・・」
「妊娠してますって言われたわけね。 ・・・相沢くんの」
「祐一さん、わたし元気な赤ちゃん産みますね! それまで私・・死にませんから!」
目をキラキラさせる栞。
たぶんTVドラマのヒロインと自分を重ね合わせて酔いしれているのを、祐一と香里は感じ取っていた。


「秋子さんに名雪、そして香里と栞の姉妹・・・ま、まさか他にも・・」
不安そうな表情を浮かべる祐一。
そんな独り言を飛ばすかのような爆音が水瀬家の上空に響き渡る。
「何だぁ!?」
突如現れた軍用ヘリコプターからロープが下ろされると、それに伝い華麗に目の前に着地してくる数人の男達・・
それぞれ手に武器を持ち防弾チョッキをまとう姿は、まるで映画に見たSWATのような装いだった。
「pi・・ヘリはポイントαにて待機! 周囲への警戒を怠るな!! ・・さて」
水瀬家の庭を制圧する他の隊員に指示を与える1人のリーダーらしき男が前に進み出てくると祐一の前に立つ。
如何にも歴戦の戦士のようなオーラーと風貌を見せる黒メガネの男と勇気あるように対峙する祐一!
まぁ、あまりの事にただ単に驚いて動けなかったとも・・


「お前が相沢祐一か。 ・・・ふっ、自分が何をしたのか判っているんだろうな?」
サングラス越しに鋭い視線を射し貫くように祐一を見据えると、ホルスターから黒光りする拳銃を取り出し突きつける。
「な、何を・・!?」
「言い訳は無用。お嬢様をキズモノにした責任をこの場で取ってもらおう」
カチっとセーフティーを解除しトリガーに指をかける・
・・お嬢様? キズモノ? 俺が誰に・・?
何が何だか判らない頭の中で、額に突きつけられた銃の冷たさだけが妙に冷静に感じ取れた


「おやめなさい! その人は私の夫となる人なのですよ!」
突然の声。
毅然とした口調に、どこかで聞き覚えのある声・・・・これは佐祐理さん?


「お嬢様! しかしこやつはお嬢様を弄んだあげく、あろうことか身篭らせてしまった不埒な輩なのですぞ!」
「私の声が聴こえなかったんですかセバスチャン」
「いえ、ですが倉田家のお嬢様がこんな庶民の男なんかと・・こんなどこにでもいるような優男に騙されてるんです!」
「私が愛した男性の悪口は言わないで下さい。 もしもそれ以上祐一さんの事を言うのでしたら・・・もぅ大好きなクッキーを作ってあげませんよ」
「うっ! そ・・それは・・・くっ!」
ガクリと肩を落とすセバスチャンと呼ばれた男。 (後に佐祐理さんから聞くと彼女の執事だそうだ)
けど、クッキーと取引される俺って・・いやまぁ佐祐理さん特製のクッキーとなら本望だぜ!


「そうですよ、平時での住宅地へのリペリングはご法度です。お忘れですか?」
「あ、あなたは・・ま、まさか!?」
いつの間にか玄関口に立つ秋子さん。
それを見る黒メガネの男は驚愕の表情を浮かべ後ずさりするように秋子さんとの間合いを計る。
頬に手を添えて微笑むだけの一介の主婦でもある秋子さんに、屈強のボディーガードが怯えている・・
更に周りには香里や栞に名雪、そして佐祐理さん達の言葉にしない無言の圧力が武装した男たちを威圧していく。
これも子供を身篭った女性としての強さなのだろうか・・・

「この場は私の顔に免じて下がってもらえないでしょうか? もし、受けていただけないのでしたら・・」
「くっ! ・・判った。 お嬢様、この場は去りますがお屋敷の方にもお出でください。旦那様が寂しがられておりますゆえに・・」
「はぃ判りました。 今度、祐一さんと一緒に報告に行きますので、そうお父様によろしく言ってくださいね」
「はっ、それでは・・・小僧、お嬢様を泣かせてみろ・・・生きて朝日を拝めると思うなよ」
「あははっ、善処しますぅ・・」
「ふっ・・まぁいい。 よしっ! 撤収!!」
号令1つに撤収作業を即座に終え去っていく倉田家セキュリティサービスの面々たち・・
1分もしないうちに何事も無かったかのようないつもの光景に戻っていた。


「はぃ、ありがとうございますセバスチャン。 そう言うわけで祐一さん、佐祐理は祐一さんの赤ちゃんを妊娠してしまいました♪」
「ははっ、はははっ・・・」
先ほどの凛とした雰囲気などどこへやら・・
高校のあの頃と同じ眩しいほどの笑顔を浮かべ、命が宿っているであろうお腹に手を当てて笑う佐祐理さん。
「倉田先輩もそうなんですか? 私たちもそうなんですよ!」
「あははっ、祐一さんはあの頃からモテモテでしたから」
その言葉に、ピクっとつり上がる口元を浮かべたまま笑顔を続ける・・・いや、やっぱりあの頃と違って成長したるみたいです、怖いほうに。



秋子さんに名雪に香里、そして栞に佐祐理さんと来たらまさか他の方々も・・
どう考えても心当たりのある女性が多い祐一。
そしてそれを裏切らないように次に現れたのは・・
「お兄ちゃん! 赤ちゃん出来たよぉ!!」
「ま、まい!? お前もか!! ・・俺はこんないたいけな少女にまで」
ガクガクブルブル・・と震える祐一の胸に飛び込んで来たまいに後悔の汗を流す祐一。


「舞とお兄ちゃんの赤ちゃんだから凄く可愛いんだろうなぁ。ふふふっ、わ〜い!私にも妹が出来た〜♪」
「・・・? あれ? まい・・じゃなくて舞なのか?」
「そうだよ?」
不思議そうに見やると首をかしげた。
まぁとりあえず犯罪者にはならなくて済んだらしい。
「あ、そうそう。舞の子供だと、まいは妹にならないで姪になるんだよ。だから、まいは叔母さ・・・(バキッ☆)・・ぐはぁ!」
「・・・まいがそう言うんだから妹だ。判った祐一?」
まいに正しいことを教えたはずなのに舞にツッコミを入れられる俺・・しかも鋭いチョップが脳天に・・
「いつつ・・で、そうなのか舞? あの・・妊娠って・・?」
「・・コクリ」
「そ、そうか・・・まぁ嬉しいよ舞」
「でねでね、まいもこの前に生理が来たから赤ちゃん産めるようになったんだよ。だからお兄ちゃん私も赤ちゃん欲しい!」
「ま、まい!? そ、それはもぅちょっと大きく・・・舞ぐらいになったらね」
「えっ〜、この前だって「まいとのエッチは気持ち良いよ」って言ってくれたじゃない! 私も赤ちゃん欲しいっ!」


とんでもない事を口にしながら駄々をこねるまい・・
オロオロする祐一に背後から冷たい視線が突き刺さる。

「こんな子供にも手を出していたなんて・・最低ね」
「まったくだよ〜」
「うぅ、わたしよりも小さな女の子の方が好きなんですね、そんな人なんて嫌いです」
「あははっ、美坂さん達に続いて舞とまいちゃんとも姉妹丼ですかぁ。 祐一さん、もぅ一度セバスチャン呼びましょうかぁ」
「いや、あの・・あははっ・・」


祐一に迫る彼女たち・・
後ずさりしながらチャンスを伺うと「ご、ごめんみんな!」の逃げの一言でダッシュをかける。
だが、運命から逃れることは出来ないようだった・・道路に飛び出すとまるで待ち構えていたかのように、彼女が現れた。
「あ、祐一く〜ん!!」
(ドカッ!)
「ぐはぁ! あ、あゆ・・いい加減にぶつかってくるのは止めないか・・」
「えっ? だって祐一くんが目の前に現れたから嬉しくて・・・だって・・」
「ま、まさか・・・あゆ・・・妊娠・・か?」
「あれ?どうして判ったの? そっか!これも2人の愛のテレパシーのお陰だね! あ、これお父さんからの婚礼祝いだって♪」
そう言うと山のように鯛焼きの詰まった袋を嬉しそうに見せるあゆ・・」
子供が出来たことよりも鯛焼きを貰えた方のが嬉しそうだな・・


しかし、ここまで来るとあの2人ももしかして・・じゃなくて確実だな。
そう思った矢先に・・
「祐一、ムカツクーっ!!」
げしっ!!
真琴の跳び蹴りが見事に決まり、吹っ飛ぶ祐一。
「何で、真琴が祐一の赤ちゃんなんて産まなきゃならないのよぉ!」
「そ・・そう言っても・・」
「そんなことを言ってはダメですよ真琴。相沢さんの想いが真琴のナカに残ってくれたからこそ、この世界を結びつけるきっかけになったのですから」
「うぉっ天野!? い、いつの間に・・」
相変わらずオバサン臭い美汐が音も気配も立てず祐一の傍に立っていた。
「だって・・」と言う真琴だったが、
「相沢さん、真琴は照れてるんですよ。妊娠が判った時には顔を真っ赤にさせて嬉しそうにお腹を触ってましたし」
「み、美汐! それは言わない約束だって・・・あぅ〜」
モジモジと恥ずかしそうな仕草をする真琴。
あの天真爛漫・・・いや無法無頼だった頃の真琴と違って、その姿が凄く可愛かった。
しかし、そんな事を思うまもなく種付けされた彼女たちに取り囲まれる祐一・・



「さて、この責任は取ってくれるんでしょうねぇ」
「お腹が大きくなったら学校に行けないよぉ〜」
「ちょ、ちょっと待てみんな・・・あ、あのその・・・」
突然、これだけの女性を妊娠させてしまったのだ、無責任と言うか無節操と言うか・・まぁ、全ては祐一にも責任はあるのだが。
そんな喧騒の中での救いの声があがった。

「まぁまぁ、皆さん落ち着いて下さい。祐一さんが困ってますよ」
「あ、秋子さん・・」
大人の余裕なのか、頬に手を添えてニコニコと笑顔を浮かべる。
まるで女神様のような笑顔に心が救われた気持ちになったのもつかの間、予想も付かない提案をしてくる。


「どうですか、祐一さんに愛してもらった女性がこんなに集まったんですもの。せっかくですから皆さんで1つ屋根の下で住みませんか?」
「あ、秋子さん・・そんなむちゃくちゃな・・」
「ふふっ、こんなこともあろうかと・・・ほら」
そう言うといつの間にか取り出した図面を広げ見せる。
「この通りに増改築して皆さんのお部屋を作れば大丈夫です。どうですか皆さん?」
「どうですか・・て、みんなもそれぞれに生活というものが・・」
「私、お母さんや祐一と一緒なら賛成だよ〜」
「そうね、医学学校に通うときに子供を見てもらう人がいるのは助かるしね」
「お姉ちゃんとも、祐一さんの赤ちゃんとも一緒にいられるなら賛成です。あ、アイスを入れる大きな冷蔵庫欲しいです」
「あははっ、何だか皆さんと大きな家族が出来たみたいで楽しそうですねぇ、では改築費の資金は私が出しますよ〜」
「・・・佐祐理もまいも・・それに祐一がずっと傍にいてくれるなら・・」
「まいも一緒に住むっ! これからは毎日遊べるねお兄ちゃん♪」
「みんなと一緒ならボクも賛成だよ。 ふふっ祐一くんの子供もタイ焼きが好きになればいいなぁ」
「真琴の子供は絶対に肉まん好きだよ! 秋子さん特製の肉まんの作り方を教えてもらうんだ」


やいやい・・と誰一人反対する人も無く同意していく。
な、何か間違っている・・と思いつつも、好きになった彼女達との生活もまた楽しいと思える祐一だった。


「はぁ、仕方ないな・・・天野はどうするんだ? 真琴は天野の家を出るみたいだけど?」
1人沈黙をしていた美汐に問いかける。
「そうですね、私も真琴に付いてきたいと思うのですが・・1つだけ困ったことがあるんです」
「何だ天野?」
「えぇ、実は私・・・・まだ処女なんです」
「・・・・はぃ?」
「真琴が気持ち良くなってもらえれば・・と祐一さんの愛は全て真琴に注いできたので、私はまだ祐一さんと・・・してなかったんです」
「そうか、そうだったな。 ははっ、天野は好きな男を見つけて幸せになれよ」
はははっ・・と嫌な予感を感じ一言かけるとその場から逃げようとする。
そんな祐一の首根っこをガシッと掴む。

「えぇ、ですから私も皆さんと同じように祐一さんに幸せにさせて貰います。 さぁ行きましょう」
「ちょ、ちょっとどこへ?」
「? 何を言ってるんですか相沢さんのお部屋に決まってるじゃないですか。 私も皆さんに遅ればせながら相沢さんの子供を孕みたいですし・・ポッ」
頬を赤らめ、恥ずかしそうに顔を振る美汐。
「そう言うわけですので、水瀬のおば様。少しばかりお部屋と相沢さんをお借りします」
「はい、頑張ってくださいね。 私たちも応援させてもらいます」
「ありがとうございます。今日はちょうど危険日ですので安心確実に受精できると思いますし、相沢さん期待しておいてくださいね」
「だから、俺はもぅこれ以上は・・って俺の意見は無視かよ!」
「男のくせに女々しいですね相沢さんは。 こうなったら・・えぃ♪」
 ゴスッ!
「ぐはぁ! ・・・い、いいパンチを持ってるじゃ・・ねぇか・・(ガクッ)」
「では相沢さん、良い子を作りましょうね」
天野のボディブローを喰らい気を失う祐一を背中に背負うと鼻歌を唄いながら祐一の部屋へと向かう美汐・・



「さて、では私たちはこれからの生活の相談をしましょうか。美味しい紅茶をご用意しますので」
「わ〜い、お母さんの紅茶美味しいから大好きだよぉ」
「・・・私は日本茶も嫌いじゃないから」
「ふふっ、美味しい日本茶もありますよ。まいちゃんにはケーキをあげますね」
「やったーっ! 舞、早く早くぅ!」
「真琴も欲しい! まいちゃん、どっちがたくさん食べれるか競争だよ!」
「ボクのお父さんの作る鯛焼きも秋子さんに負けないぐらい美味しいんだから!」
「秋子おば様、佐祐理もお手伝いしますね」




1階で明るい談笑に花を咲かせるのと違い、
2階の祐一の部屋では手足を縛られた祐一の上で美汐が気持ちよさそうに跳ねていた。
「はぁはぁ、相沢さん。 もっと・・もっと精子くださいぃ〜! あっ、あああぁぁぁーーーっ!!!」
「うぅ、こんな事ならゴムを使っておけば良かったぜ。皆も気をつけろよ・・うっ!!」
何度目かの射精を美汐のナカに放ちつつも、まだまだ離してくれそうに無い。
いきなり大勢の恋人から母親へとなった彼女たちと、賑やかな大家族となった水瀬家・・
兎に角、祐一の受難と幸せの表裏一体の新しい生活が始まろうとしていた。



  〜fin〜





   ★あとがき★

セ「これこそ本当の同時攻略だ!!」
祐「ちょ、ちょっと待て、いくらなんでも1日でこんなにしたら死んじまうぞ!」
セ「ちっちっちっ、エロゲーの主人公ならばこれぐらいしなくてどうする!」
祐「・・・はぁ、引き篭もり妄想オタならでは意見だわ」

 (閑話休題)
そんなわけでオムニバス・・と言うかKANONキャラのエッチSSを書いてみました。
本当ならショートものだけで済まそうと思ったんですが、後半になるほど文章量が多くなっていってる罠・・
舞と秋子さんの部分なんてほとんで今までの1話分ぐらいですしね。(^^;

今回はそのキャラにあったエッチシーンを考えてみたんですがどうでしょう。
名雪なら寝たままエッチ・栞はアイテムにアイスを使い・佐祐理さんは料理を絡めたシーンで・
香里は女王様っぽいイメージでは無く祐一に調教されると言う逆のイメージで・
真琴はやっぱり獣だけにバックからと美汐とのレズシーンを含めた3Pに・
あゆは祐一の仕返しに苛められるのにしたんですが、どうせなら鯛焼きをアイテムに使えば良かったかも? アソコに突っ込まれるとか?(w
舞は以前から考えてたチビまいとの絡みシーンを取り入れて・
締めの秋子さんは母親のようなイメージで考えてみました。
・・・いや、最後には皆そろって母親になってしまったわけですが。(^^;

相変わらず下手な文章なのはデフォですので、少しでも楽しんでもらえたなら幸いです。
さて、次は何を書こうかなぁ

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