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蘇我
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| 手板で直線彫りを指導中の中村先生。初心者は、最初にこの手板彫りを習い小刀の使い方を覚えます。鎌倉彫りは押して彫る押し刀だけですが、仏像彫刻教室は引いて彫る引き刀の拾得もポイントになります。実際、彫刻刀の使い方の練習は小刀だけなんです。小刀が使えれば他の刀はさほど難しくありません。何事も最初の基本が肝心! 木には木目があります。順目と逆目があり、いつも順目になるよう彫刻刀を使う必要があります。木目に対して右上がりに小刀で彫るときは、小刀の刃裏で彫ります。これを押し刀といいます。鉛筆を置いて実際に削ってみれば良く切れるのがわかります。押し刀は右手に小刀を握り、45度位傾けて、左手親指で歯の丸い面を押します。右手はかじをとる役です。刃先に左手指があっては怪我をします。平行な位置におきます。 |
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講師作品紹介 伎芸天像中村 瑞隆作(講師)コメント 「首を左に傾け、伎芸に長けた美しき天女は、微かに口をひらき天上の歌声が流れ出すようです。伎芸天は、自在天(別名 摩醯首羅天)が天界で諸々の伎楽を楽しんだ際に髪の生え際から湧きだし生まれました。容姿端麗で伎芸第一の女神、諸芸成就や福徳円満をつかさどるとされます。文学作品にも登場しております。(立原正秋 花のいのち)」 仏像事典 伎芸天 |
仏像彫刻教室生のためのお話誰にでも出きる仏道 仏像彫刻仏典に「遠塵離垢(おんじんりく)」という言葉があります。これは、例えば庭をいつも掃き掃除してちり一つないようにしていれば気持ちがよいように、煩悩や欲望でおおわれがちな心をいつもピカピカに磨きなさい。そうすることにより、悟りと心の平安が得られという教えです。私が寺で小僧をしていたときは、トイレ、寺の境内、お堂の隅々まで毎朝掃除しなくてはなりませんでした。寺というところは町の商店と違って毎日お客様がくるわけではないので師のお供で出かける以外は大した仕事はありません。師から便所掃除だけは人にやらすなよ、わしが出世できたのも誰もがいやがるトイレの掃除を修業時代にやったからで、これは秘法だと教えてもらったものです。お掃除は仏道にとって非常に大事な修行であると同時に善徳でもあります。そういえば、去年には「トイレの神さま」という歌が大人気でしたね。 仏像彫刻教室も同じで、仏像を彫る木材の不要な部分を彫刻刀で削り落とす作業を繰り返して最後に阿弥陀如来像のような彫刻作品が残る、というか出来上がるわけですね。それは、ちょうど自分に積もった心の垢を削り取りながら、最後に清らかな自分だけが残るようなものです。 |
カリキュラム
教室に入会されますと、まず最初に習うのが小刀の持ち方、使い方を覚えます。木には順目と逆目がありますので刀の使い方も順目と逆目では違えなくてはいけません。これが他の鎌倉彫などと違う点です。全く初めての方が覚えが早いようです。自己流でやってきた人は、まず自己流の悪い癖を取る必要があります。当方の教室は、小刀で日本の伝統模様である檜垣紋、業平菱紋(なりひらびしもん)などを手板で彫ります。これは運刀(うんとう)と言って、書道の運筆にあたるもので非常に重要な課程なのです。この課程は3〜4回の講習で終了します。
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