高級感漂う『ブランデー』をカクテルに…… 贅沢の中にうまさが見え隠れする魅惑のお酒 |
ブランデーについて
ブランデーとは、果物を発酵、蒸留した酒のことです。
一般的には、ブドウを原料としてワインを造り、それを蒸留、樽熟成させたものをいいます。
世界中で造られていますが、フランスのコニャックとアルマニャックが最高級品とされています。
コニャック、アルマニャックとも、法律で生産地をはじめ、原料となるブドウの品種までが厳しく規制されていて、規格に合わなければその名を冠することは出来ません。
かつては、コニャックは洗練されていて女性的、アルマニャックは力強く男性的と言われてましたが、アルマニャックにもコニャックタイプのものが出てきて現在では大きな違いはなくなっています。
両者とも、普及品から上級品までを次のようなラベル表記で区別することが普通です。
ただ、基準はまちまちで、例えばA社のXOとB社のXOが同じレベルだということはありません。
☆☆☆(スリースター)
VS
VSOP(Very Superior Old Pale)
NAPOLEON
XO(eXtra Old)
EXTRA
コニャックについて
フランス南西部のコニャック地方のサンテミリオン種など定められたブドウ8品種の中から数種を原料に、単式蒸留機で2回蒸留し、ホワイトオークの樽で最低でも3〜5年は貯蔵、熟成させたものです。
アルマニャックについて
フランス南西部ガスコーニュ地方で栽培されるサンテミリオン種などを使用し、普通半連続式蒸留機で1回蒸留し、ブラックオークの樽で貯蔵、熟成させたものです。
1972年から2回蒸留が認められ、酒質がすっきり仕上がるようになりました。
ブドウ以外のブランデーについて
フランスでは、コニャック、アルマニャック以外のブランデーをフレンチブランデーと総称します。
また、ブドウ以外の果実を原料にして造られた蒸留酒は、フルーツブランデーとして区別されます。
フルーツブランデーでは、リンゴのアップルブランデーがよく知られています。
特にノルマンディー地方産のカルバドスは、コニャックなどと同様生産地域や製造方法などが法律で細かく規定されています。
その他では、サクランボのブランデーであるキルシュ(別称キルシュワッサー)などがあります。