お酒といって真っ先に名前があがる代表格
ひとくくりにするには実は奥の深いお酒だったのです。 |
世界中の国々で造られているウイスキーですが、次の5つが世界の5大ウイスキーと呼ばれ、代表されます。
1.スコッチウイスキー
2.アイリッシュウイスキー
3.アメリカン(バーボン)ウイスキー
4.カナディアンウイスキー
5.ジャパニーズウイスキー
ウイスキーは、他の材料と混ぜても個性が弱まらず、使用する種類によって仕上がりにかなりの違いが生じます。
ですから、それぞれの特徴を把握することがカクテル作りの重要なポイントとなります。
例えば、カクテルによっては使用できるウイスキーの種類が限定される場合もあります。
例:マンハッタン(カナディアン)=ロブロイ(スコッチ)−別称スコッチマンハッタン
スコッチウイスキーについて
イギリスのスコットランドで造られるウイスキーの総称で、製法から次の3種類に分類されます。
- モルトウイスキー 大麦麦芽だけを原料に、単式蒸留機で2回蒸留したもので、ビート香のあるのが特徴。
- グレーンウイスキー 大麦麦芽、トウモロコシ、ライ麦、小麦などグレーン(穀物)を原料に、連続式蒸留機で造られたもの。
- ブレンデッドウイスキー モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたもので、ブレンドの比率によって味が変化します。
一般に、モルトウイスキーの熟成年数が長い物の方が高級品とされています。
アイリッシュウイスキーについて
アイルランドで造られるウイスキーの総称で、スコッチのモルトタイプに比べるとライトな味ですが、ブレンデッドウイスキーに比べると少し重いという感じです。
しかし近年では、ブレンデッドウイスキーも造られるようになりました。
アメリカン(バーボン)ウイスキーについて
バーボンを筆頭に、ライウイスキー、コーンウイスキー、テネシーウイスキーがよく知られています。
- バーボンウイスキー 原料にトウモロコシを51%以上使用し、ホワイトオークの新しい樽を焼いた中で2年以上貯蔵した物。
トウモロコシの個性と、焼いた樽の使用で独特の風味が生まれています。
ケンタッキー州バーボン郡で製造が始められたため『バーボン』の名前がつけられました。
- ライウイスキー アメリカンウイスキーの最初のタイプで、バーボンよりも古くから造られている。
ライ麦を51%以上使用することが基準で、内側を焼いたホワイトオークの樽で2年以上貯蔵された物。
- コーンウイスキー トウモロコシをバーボンより多く80%以上使用した物。
特徴は、内側を焼かないホワイトオークの樽で貯蔵される。
- テネシーウイスキー バーボンウイスキーの原酒を焼いたサトウカエデ材の木炭を詰めた塔を通過させてから樽で熟成させた物。
なめらかな風味が特徴で、代表的な銘柄で<ジャックダニエル>がよく知られています。
現在では一般的なバーボンの作り方をする製品があり、バーボンの代表産地であるケンタッキーでもテネシー流の製造法を採用していることから、ケンタッキー、テネシーといっても産地が違うだけで内容に大差はないのが残念といえばザンネン。
カナディアンウイスキーについて
ライト風味で世界的に人気を集めているウイスキーです。
クセがなく、他の材料とぶつかり合わないため、カクテルのベースとして使いやすいといえます。
ライ麦を中心とした香り高い原酒とトウモロコシを主体にしたグレーンウイスキータイプの原酒をブレンドしてライトテイストに仕上げます。
ブレンドした時の原料の比率で、ライ麦が50%以上だとライウイスキーと表示することが出来ます。
ジャパニーズウイスキーについて
製法はスコッチウイスキーに似ています。
出来上がりもスコッチタイプですが、日本人の好みに合わせてスモーキーフレーバーが抑えられ、マイルドな口当たりとなっています。
そのためかストレートやロックの方が美味しいケースが多いです。
酒造メーカーの研究のたまものですね。
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