MIKHAIL
   KARASIK





  限定版
  展覧会カタログ



  リ トグラフ版画



  大平陽一先生
   による
  カラシク探訪記



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リトグラフ、”赤いヤギの乳搾り”、もこの時期に製作したものです。
この場面は山々でのありきたりさを表現したものです。
私はアジアの持つ古代性、簡素な生活、伝統に魅せられていました。




*画像をクリックすると拡大画像が出ます。


4葉の白黒のリトグラフ、”会話”、”道すがら”、”古い荷馬車”、
”道端での出会い” 、も同様にこの時期に製作したものです。


  

  


ソビエト時代には聖書にまつわるテーマの絵画、版画を展覧会で
展示することは禁じられていました。聖書はソ連の公式的イデオロギー
とは相いれなかったのです。私は聖書をテーマにした作品を描き、
それにアジア的呼び名で”祈り”という意味の題名をつけて発表し
ました。





小シリーズ、”プラハの天使たち”、も聖書のテーマに没頭していた
時期のものです。1990年に初めて私は外国に滞在する機会を
得ました。(ペレストロイカまでは全く考えられなかったことです。)
チェコでは私の作品の収集家がある時、私を招待してくれ、彼のために
何枚かの作品を作るように依頼されました。彼は個人所有のリトグラフ
工房をブルノ近郊の田舎町に見つけてくれました。4年間、私はその
工房に通いリトグラフを製作しました。”プラハの天使たち”はこの工房
で初めて製作したものです。


    

  


アルバム、”雅歌”からの2葉も聖書の系列に属するものです。
1988年から1998年の10年間に、私は4種類のアルバムを発表
しましたがいづれも旧約聖書の雅歌をテーマとしたものです。
次の2葉のリトグラフは1998年、最後に発表したアルバムからの
ものです。


   


1998年、私はリトグラフ・アルバム、”アラビアン・エロス”、を発表
しました。正しい見方としては、アジア的モチーフ、又はハーレムの
女たちのアルバムといったところでしょうか。
このアルバムからの3葉です。


    


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