東京大学理科1類のAH君 東大情報はここでゲット。何と言っても56期のエースだからね。 

<tommy注> 11/8に近況報告が参りました。 11/13にイベントがあるらしいので皆さんよろしく。
こんにちは。近況といたしましては、激しく授業を切っております。


今学期は精神の健康のために1限は限界まで減らしていますがそれでも3つですからたまりません。
というのも、今週の土曜13日に東京大学運動会応援部によります淡青祭というイベントが開かれまして、そのイベントはバンドステージ、チアリーディングステージ、リーダーステージ(応援歌・拍手紹介)となっているのですが、そのバンドステージの司会、さらには幕間の寸劇のまとめ役とかやってまして、寝る間もないほど(いや実際は寝てて、授業の宿題とか予習をさぼっているのですが)忙しいのです。別にインサイドレポートの場を使って宣伝するようなことはしたいと思いませんが(というか東京までこんなことで来る物好きはまず存在しないでしょうが、万が一興味を持つ人がいればご連絡ください。)、自分の生活がますます応援部に占められていくのを感じ、この先人生どうなるのかなあとまったくわからなくなっています。
一応学問に関して言えば、ほぼ生命科学系統で決定でしょう。最近はその方面の勉強以外に興味がわかないのです。最近のこの分野に関する進歩はめざましいです。一種のブームでしょうか。英語Uの授業の関係で遺伝子組み替えに関する英語の論文を10ほど読んだのですが、まだまだ研究を進める余地がたっぷりあると感じますね。
本当におもしろいです。
ちなみに文系ではどうかわかりませんが、理系では今、世界の学者はみんな英語で論文を書いているので英語が分からないと何もできません。日本で出版されるものであってもそれが学術論文であれば大抵英語です。
だから本当に大変なのです、論文の検索さえ英語でしなければならないのですから。論文検索と言うのは、インターネット上に学術論文雑誌の記事がアップされていて、そのサイトに(アカウント・パスワードを入力して)入れば論文がダウンロードできる仕組みなのです。
東大では学校でお金を払って契約しているので学生は学内のPCからアクセスして好きに論文がとれます。これを私も利用しました。英語サイトですが大学のサイトから直接検索できるので多少は楽です。
図書館に本は置いてありますが、図書館の本は新しくてもせいぜい5年くらい前の情報しか手に入りませんから、まったく役に立たないと言っても過言ではありません。
教科書と称されるものに関して言えば、10年遅れが当り前なので、役に立たないというレベルではないです。ただし生命科学系に関しては入門書であっても非常に頻繁に改定されているものが多いので、なんとかなります。もっとも教科書も英語です。
やはり英米が進んでいますから。日本語版は1年ほど遅れて出ます。

さあ、悔しくても英語をちゃんとやりましょう。私も文法という部門はサボりまくったので(今まではそれで何とかなっていたので)、ここに来てdiscuss about〜とか書いて怒られていますよ。このことを富士高の英語の先生が見たら何と言って笑うでしょうか。
<TOMMY注> 10/31にカリキュラムの訂正が報告されました。こちらです
<TOMMY注>  10/20, 世間は台風23号で大荒れでした。この間隙をついて、A君が、東大「冬のソナタ」ではなく「冬のカリュキュラム」を公開してくれました。
こちらです。
 そのレポートの中にこのような記述があります。
<貼り付け始め>
さて、TとかUとかAとかBとかいろいろついているのは何かと言いますと、大抵全く意味をなしません。高校では数学はTUVの順でやるように作られていますがそういうのとは全く関係ないです。聞くところによると国立(私立についてはどうなのか定かではない)大学は文部省の許可が下りないと新しい講義を増やせないのだそうで、これがなかなか時間がかかったり手間がかかったりして大変なようです。そこで、時代の変化や教員の人員に対応して容易に新たな講義を増やし、不要だったり人員不足の講義をなくしてしまうために考案されたのが、「〜T」とか「〜A」とつけたり、「文化人類学」のように抽象的な名前をつけることです。これによって講義名から講義内容がわからないかわりに、講義内容はある程度裁量が利くようになるそうです(講義名が変わらなければ講義自体も変わらないものとみなすようです)。いろいろと面倒ですね。何とかならないものでしょうか。
<貼り付け終わり>

そうです。こんな所にも官僚主義がびたっとこびりついているのですね。

そして、A君からのメールにこんなことが書いてありました。 古いネタですが、「80ヘエ」くらいです。
<貼り付け始め>
ちなみに今日も実験があったのですが、面白いことを聞きました。
今日の実験は液体窒素を使った金属や半導体の冷却を行ったのですが、そこで聞いたのは、液体窒素というのは安価なものらしいです。窒素は大気中に大量に存在していますから当然のことでしょう。
窒素は沸点が-200℃くらいなので、それ以上冷やすことはできません(今日は-190℃くらいで超伝導を観察するという楽しい実験でした)。それ以上冷やすには沸点の非常に低い、ヘリウムを使います。ヘリウム(質量数4のもの)はどこで採れるのかと言いますと、実は石油を掘り出すときの副産物なのだそうです。石油には重金属が含まれていて、それが核分裂する際にヘリウムが発生してたまるそうです。だから、石油資源を持っている国は実はヘリウム資源を持っている国でもあるのです。ヘリウムはさっき述べたように科学の分野において非常に重要な冷却材であるほか、安定な分子としては最も軽いという、飛行船などの充填気体として大変優れた性質を持っていますから、それが国内で採れるのは大変有利なことでしょう。よってアメリカでは自国内に油田がたくさんあるためにヘリウムは使い捨て、日本やドイツフランスは国内に油田がないためにヘリウムを再利用しているそうです。アメリカって贅沢ですね
…。まあ以上なのですが。たいした話ではないですね。でも、油田をもっていること
に意外な意味があって、私にとってはかなり新鮮でした。
<貼り付け終わり>
<TOMMY注>  AH君の試験レポート第2弾です。 これもHTMLファイル形式ですので、

 皆様には完全ページでお見せできます ここをクリック
<tTOMMY注> さて、AH君から 試験レポートが届きました。
HTMLファイルですから、完全リンク形式でお届けします。 しかし、いつもいつも詳しくありがとう。

 ここをクリック
<TOMMY注 6/28の新着レポートです。だんだんと学問紹介のようになってきて嬉しい限りです。なんとなく東大でどんな講義が行われているかわかるなあ、ただし、教養系だけだけど・・・・・>

岩□が切ってると堂々宣言している地域生態学についてちょっとお話しします。地域生態学は、計6人の教官が2回ずつ担当して交代ごうたいに行われる講義です。

ふだん我々教養学部生を教えてくださるのは教養学部系の大学院に所属する教官なのですが、この講義は理学部地学科地理専攻の教官によるものです。
ここで注目すべきは地理は地学の一部としてとらえるものだということでしょう。私もこの講義を聞いているうちに地理が理学であるということをだんだん認識してまいりました。
そういえば、国土地理院は国土交通省(昔の建設省)の所属なんですよね。(変換するときに昔の省庁名はたやすく変換できるのに現在の省庁名はなかなか変換できません。これが改善されるような、つまり漢字変換の情報がネットワーク上から定期的にアップデートされるシステムを誰か構築してくれないでしょうか?無意味かな?何しろコストは大きそうですから)

さて、当然6人も教官がいますから、かなり個性があります。
2人目と3人目はとてもつまらないものでした。あんなのに教えられてはたまらないという状態だったのです。
先週は5人目が終わったのですが、この5人目(名前は覚えていない)がかなり面白い講義をしてくれました。
講義内容は「GIS(地理情報システム…すなわちコンピュータに地理的な数値情報を打ち込んで視覚的にわかりやすい情報の形として私たちに提供するシステム)の応用と、外国人研究者との交流」でした。
前者は何の変哲もない講義だったのですが、後者がとてもおもしろかったのです。

海外の研究者との共同研究とは、よくあることです。それに際しての心構えといいましょうか、そういう講義でした。たとえば、研究者同士で家族ぐるみのつきあいをしているって、すばらしいことだと思いませんか?彼はその実現についていろいろと教えてくれたのです。
英語ができなくて困っている皆さん、語学はそれほど重要じゃないそうなのでご安心を。
重要なのはキャラクターだそうです。語学もなくては困るのもまた事実ではあり、全くできなくても心配ないわけではないですけどね。

前回は今回書くと書いたような気もしますが、次回かその後辺りに、校歌について書きます。
応援部に入ったおかげで東大の応援歌や寮歌を歌う機会をもてました。その関連の話です。結局早慶を僻むだけの文章になりそうですが。

<TOMMY注  6/23に到着したA君のメールです。この報告はとても楽しませてもらいました。読者諸君、最先端の物理・バイオなどよく読むべきです。バイオテクノロジーがもう過去のものである。などとは東大しか言えない言葉だ。
本来なら、2.3回みに分けて掲載するような内容ですが、一気に読んで下さい。>

お久しぶりです、最近忙しく疲れもたまっておりメールできない日々が続いていました、実は予選の日も六旗の下にという六大学の応援団のイベントがあったりもしたのです。ちなみに岩□氏は富士高援団OBの団体さんで来てくれました。さすがは一般に体育会系と呼ばれる部活であり、活動はかなり盛んです。夏も合宿で2週間ほどつぶれますし。
かるた予選の結果は残念なものでしたが、仕方ありません、来年に期待しましょう。今の二年生で言うと強敵はどこになりますか?(TOMMY注、やはり、双葉と静東でしょう)


さて、ここから先は例のインサイドレポート、というか果たしてどこまでインサイドな話なのかわかりませんが、あまりに更新が少ないというのもさびしいので、寝る間も惜しんで書いています。全体として一般論に終始しているとえいばそうです。ちなみに岩□が、「理系では情報処理もっと高度だ」と言っていましたが、うちのクラスはUnixだのTeXだの、少々時代遅れだといいますか、Windowsの席巻しているこの世の中では役に立ちそうにない内容をやっています。教官はLinuxユーザーで、MacもWinもうまくつかえないようで。そのうちMicrosoftの世界征服が終われば、少しは役に立つかもしれません。でも決して高度な内容ではないですよ。教官による差は大きい!

今回は、「某Y教官の話」です。
彼は私のクラス(と富士高同期卒のS摩君のクラス)に熱力学を教えている生物物理学の助教授(だったかな?)です。

まず、最近講義が熱くなってきました。気温の上昇による暑さはエアコンによって防がれていますが、なにしろやる気のない連中は淘汰されていますので(私は講義によってやる気の有無が激しいのですが)、出席している人たちの間でのやる気はようやく感じられるようになってきました。
さて、私が最も興味を持って聞いているのが熱力学の講義なのです。この講義は準必修と指定されていて、厳密には必修ではないものの、登録ミスを除いて大半の学生が履修します。

そもそも熱力学とはなんなのでしょう。
高校で言うと物理のうち気体を扱う部分です。あそこに数学的な考え方やエントロピーなどの概念を加えたものと考えればいいです。エントロピーとはわかりやすくいうと「散らばり具合」なのですが、私もよくわかっていません。
でも単純に面白いのです。これがわかると化学も少しはわかってきます。
先日の講義が終わった後、私はごく簡単な質問のために彼のところへ向かいました。

「定積、定圧、等温、断熱以外の系は考えなくていいのですか?」高校でもこの4つについては学ぶでしょう(今のカリキュラムがどうなっているかは知りません、ちなみに系とは、さしあたって考えている空間の範囲をさします)、はたしてそれ以外は考えなくていいのか、と単純に疑問に思ったのです。大学ですから、高校と同じなんて、そんなけちな・・・という気持ちからです。
答えは「この4種類ぐらいしか人間が制御できないから、後は考えても意味がない」でした。
なるほど。人間に制御できなければ、まず自然界に存在しないというわけですし、さらに研究したとしても何の応用もできないのですから。学問は無意味な方向へは進みません。
それから彼は熱力学は何を学ぶ学問なのかなど、40分あまりにわたって雑談に付き合ってくれました。

その内容から特に興味を持った内容3つについて書きます。

1.物理学とはものの考え方を学ぶ学問である。

たとえば熱力学とか統計力学(興味を持った人は、自分で調べてみてください。私も詳しくはわかりませんが、ある一つの(たとえば空気などの)粒子からなる集団があって、その中で個々の粒子がどのような動きをしているか分布などをを統計的に分析することで全体の様子をつかむ、とでも言えばよいでしょうか)というのは、高校で「力学」としてやっているものとは違い、広く全体を眺めて考える、そういう視点を与えてくれるのだそうです。そういう意味では物理学を学ぶ意味はあるでしょう。
どんな学問を学ぶにしてもさまざまな視点を持つことはたいせつですから。しかし研究するとなると別の話です。

これは東大に限ったことではないですが、今の理学部物理学科(以下理物)は、昔とは違い、相対論や量子論がある程度完成されてしまっているので、理論面での発展よりも個々の物質の性質や応用を研究する場になっているらしいです。つまり、物理学!といって物事の真理を探究していく、というものからは若干ずれているようなのです。

さてここからが問題であって、そうすると、東大で言えば「工学部物理工学科」、これは文字通り、物理の研究を利用して新しい技術を開発するところなのですが、ここは仕事を理物にとられてしまっているそうです。そこで現在、学問としての方向性が見失われてしまっているとか、いないとか。

2.バイオはもう過去のもの

バイオテクノロジーもある程度完成されつつあります。もうヒトゲノムは解読完了しました。後はこれをどう利用していくかですが、もうそろそろバイオ新薬なども続々と登場してくるでしょう。学問としては完成されています。どちらかというと脳神経とか、そちらのほうが多少の余地は残っているようです。

つまりは、今最先端でも、まもなく過去のものとなってしまうのです。20世紀は前半が量子物理学・相対論の時代、後半が分子生物学の時代でした。21世紀は何の時代になるか、それは私にはわかりません。皆さん自分で考えましょう。理系の皆さんは、
自分が世界をリードしていくんだ、そのくらいの意気込みを持って学び、研究していくべきです。そこで、

3.東大はだめ(日本はだめ)

日本のシステムの欠陥として、終身雇用制があります。これは、一度教授になってしまえばその地位が安泰となる、というものです。そこで、やる気のない教授が非常に多い。さらに、これではやる気に満ちた学生が集まらない、というのも当然です。
《おまけ。何故日本の文系学問はだめなのでしょう?Tommy先生は最近社会科学について書いていらっしゃいますが、Y教官は、日本の(東大を頂点としている)法学・経済学ではいくらやっても世界的な国際法に長けた人材を出し、ノーベル経済学賞をとる研究者は生まれないということについて語りました。
彼らは、「日本は特別な文化的背景を持った環境にあり、特殊だから、ほかの国と、つまりはグローバルスタンダードと同じようには理解できない」という言葉を逃げ道として、国際環境に立つことを拒んでいるのだそうです(実際そうではないすぐれた学者もいるでしょう、しかしこれが一般的な傾向なのです)。日本では司法試験を突破し、国家第一級の試験に受かり、安泰な生活をできるから、ぬくぬくとしている東大の姿があります。その他の分野に関しても同様であり、日本は自然科学では世界で第一流であっても社会科学では三流である理由がここにある、というのが彼の考え方です。
さてちなみに「法学」は学問です。勘違いしてはいけません、あれは司法試験をパスするための予備校的な勉強ではなく、法というものを体系的に理解して国際的に活躍できる人材を作り出せる”べき”学問です。本来は、日本で弁護士になれる人間はどの国でも弁護士になれるというのが正しいあり方です。》この例にしろ、先の話にしろ、現在の環境に満足することから生まれる弊害でしょう。

<TOMMY注 この法学は学問か否かの件で、A君とメールでやりとりをしました。ボクはあくまでも法学は実学だと思います。この話、他の人ともやりたいね>


閑話休題、どうすればよいのか。彼は、「アメリカへ行け」との言葉を残しました。

アメリカは終身雇用制ではありません。実績が必要です。そこですぐれた研究者・教授が集まってきます。
またその下には、全世界中から意欲にみちた、すばらしい学生たちがやってきます。東大ではアジアの秀才たちを見かけますが(彼らは3ヶ国語から4ヶ国語は完全に操れます)、それだけではありません。世界中の優れた学生が集まって議論を闘わせる環境に自分を置いてみることで学ぶことは、非常に大きいでしょう。そして同じ研究室で育った同僚が、世界的学者になるとしたら、その影響は多々知れず。

日本ですばらしい師匠に邂逅することはあるでしょうか?その機会があるかないかわかりませんが、もしなければ、私はアメリカへ行くかもしれません。今から目を肥やし、自分の将来へ向けて発進しなければなりませんね。

そこで今一番学ぶべきなのは?英語です。アメリカへ留学しないとしても学会、論文、基本的にすべて英語で行われます。アメリカによる世界一極支配が終わったとしても、学術用語として残るでしょう。その例は中世ヨーロッパに学術用語として残ったラテン語に見られます。英語ができないと理系では生きていけないのですよ。私はいま中国語の成績に於いてすでに危機的な状況にありますが、英語を頼みの綱として生きていきます(笑)


以上、大体は安田教官の話ですが、わかりやすくしたりするため自分で多少の肉付けをしました。
長くなって申し訳ありません、これを一度に載せても多分誰も読んでくれないでしょうから、3回ぐらいの連載にして載せていただけないでしょうか。本当はきょうあった「地域生態学」の楽しい(?)講義についても触れたかったのですが、これ以上長くすると迷惑この上ないと思いましたので、やめます。

<TOMMY注 今回は変更された1週間の時間割が送られてきました。(6/5)
4月のもの6月のものの比較をしてみて下さい。>
<TOMMY注 今回は5/22のレポート後半部分と、5/28の新着分です。実は秋葉君、東大の吹奏楽団に入っていたのです。さて、今後どう展開するかお楽しみに、しかし、毎回毎回、良いこと書くねえ。今回も後半が凄いことになってるよ。ご期待>

<5/22分>
さあ、なぜ時間がないのでしょう。(ここからはごくごく私的な話題です。相当ためらっていますが、書いておくと何かと便利かもしれないので書いておきます。本当はインサイドレポートとして皆様に公開することはあまり気が乗らないのですが。できれば富嶽祭以降の公開のほうが個人的には楽です。少なくともtommy先生には知っていて欲しいと思っただけです)
私は、初めから勉強ばかりする人間になる気はありませんでした。しかし、ある程度勉強をしつつの生活を保とうとしていました。
でも、今は、とある活動に身を注いでおります。もちろん新フェスもそうでしたが、さらに、です。
それは、サークル活動とでもいいましょうか、厳密にはサークルではありません。私の現在の所属は、教養学部理科一類ともう一つ、東京大学運動会応援部吹奏楽団です。
運動会は、一般的な大学だと体育会と呼ばれています。意外にも私は体育会系になってしまったというわけです。
I間ではなくて私が応援することになってしまったというわけです。
高校では吹奏楽部に入らなかった私が今ごろになって楽器を始めたのです。まさか自分でも、こんなところに入るなどと思ってはいませんでした。
新歓の時期にみて回っていて、「いいなあ」と思ったので入ったのです。楽しいですよ。本当に。苦労も多いですが。詳しい話は後日といたします。
今日は立教戦に行ってまいります。立教サイドから懐かしい響きが私を待っています。そして、東大の最下位脱出はあるのでしょうか?
(「懐かしい響き」はなんぞやと思ったら、援団の人に聞いてください。きっと、ある応援歌の由来に心当たりがあることでしょう。)

<5/28の新着分です>

そろそろ先のメールの部分を公開してもよろしいです。立教戦は負けました、1勝はしたのですが、その後2連敗。

さてさて、全く話題はそれますが、前島は「慶早戦」と書くべきでした。一般では早慶戦ということが多いのですが、塾生ですから、彼は当然「慶早戦」と書くと思っていたのですが・・・。
漢字の変換の都合の問題もあります。早慶戦なら、一発変換が可能です。ちなみに、早慶戦については、NHK教育テレビで生中継があります。
他の試合とのこの差はなんでしょう。別に試合自体には差がないのですが、伝統の一戦とはいえ、扱いに不公平感がぬぐえません。ちなみに、早稲田も慶応も、早慶戦以外はみんな見に行かないです。これは、悲しい運命なのでしょうか。

さあ、久しぶりにインサイドレポートっぽくします。
最近は、講義にあまり専念していません。結局普通の東大生になってしまいました。

皆々様のインサイドレポートを見ていますと、私は全体で2番くらいに勉強量が少ないのではないでしょうか。

言い訳はしようと思えばいくらでもできます。でもそれ以前に自らの努力の不足は、明らかです。今日も熱力学の演習問題をやりましたが、かなり自分のレベルが落ちているのではないかと危惧しています。
千葉大のZ君も言っていましたが、本当に、微積分の概念を使わずして物理学的計算をすることはおろかです。
断熱変化の公式は、(PV)=nCv儺から導き出せる微分方程式を解くことで得られます、今日はすがすがしい思いをしました。
暗記は愚かです。興味を持ったことを自然と覚えてしまうことは暗記とは言いませんので、ご注意願いたい。
というのは、今日は久しぶりに「感動」したからです。
知による感動です。なぜ炭素は有機化合物を作るときに、アセチレンのような3重結合を持つ直線型、エチレンのような2重結合を持つ平面型、メタンのような正四面体型の構造をとるのか、それが量子化学でせつめいされるようです。
まだシュレディンガー方程式(この言葉くらい、理系ならば知っておきましょう)を自ら解いたわけではないのでその部分は一部腑に落ちないところがありますが、本当に、気持ちのよいものです。

さて、今日ご紹介するのは「科学技術計画論」です。教官は丹羽教授といい、研究者をいかにして育てるかということについて研究しているようですが、詳しいことはよくわかりません。
この講義の何がいいかといいますと、日立だの東芝だのの研究所で働いている研究者をお呼びして、話をしていただく機会を持てることです。話していただく内容は自己紹介以外にはあまりに普遍的だったり、抽象的だったりすることですので、ここで紹介してもしょうがないと思います。
しかし、私がこの講義に魅せられたのは、講義内容ではなく、社会人研究者の方々の自信に満ちた様子をみていると自分の将来に明るい光が差してくるように思われるからです。
彼らのしゃべり方、表情には、大学教授には見られない、自身の表れでしょうか、あるいは侮られまいとする努力の結果でしょうか、しっかりした、明るい、美しいものがあります。
社会人研究者とは非常に厳しい世界です。そこで働いている人の希望に満ちた顔をみていると、なんか、科学技術立国としての日本の将来に期待が持て、また、自分に対して努力を促すようなものを感じます。(もっとも、まだ何もしていないのが自分の姿ですが。なにしろ、できないときに焦るという空気が東大には一切ないのです。本当に勉強したかったら、東大は止めたほうがいいと思います。周りの空気が勉強を阻害します。)

そこで思いました。提供されている講義を聞き、大学側の用意したプログラムに参加しているだけでなく、自分から社会へ、あるいはさまざまな研究室へと探求の足を伸ばしていくことが自分にとっては大きなプラス要素になるのではないかと。もちろん、基礎を勉強することは必須であり、自分の一週間のうち14コマまでが基礎の勉強としてうまってしまっていますが。ただいま化学反応に猛烈な関心を示している私は、もっといろいろ基礎的なことを学びます。具体的に現場で調べたりすることは夏休みにでもゆっくり考えます。(ああ、またモラトリアムかよ)

さて、私は日曜日には富嶽祭へ行きますので、そのときに聞きたいことなどあれば頑張って私を探し出してください。顔を知らない人は、誰かに聞くなどしてうまくつかまえてくださいな。

<TOMMY注 5/22のレポートです。高校生が大学生になっていく心理的成長がよく分かっって面白い。本人の希望で後半部は削除>

まず、新フェスは成功しました。岩間氏にたくさん来ていただいたおかげで大繁盛でした、利益もそこそこ上がるほどでした。あとは、五月祭です。もう一度言いますが、ぜひ来てください。富士高生はあきらめてください。

さて、私の今まで大学生活を送ってきて、「高校のときにしとけばよかった」ことをお話しましょうか。富嶽祭後に書いたほうがよかったかも。

まず、勉強について。自慢ではないですが、私は高校時代(受験生時代)「受験勉強」をしすぎました。
問題を解く喜びのために、夢中になっていたといっても過言ではありません。当時は大学へという目標があったためにすばらしい集中力をもっていました。
さて、何が必要だったかといいますと、情報収集です。これは絶対に必須です。はっきりいうと、受験勉強している暇があったら将来を見据え、大学でどのようなことを学べばよく、どのようなことを学ぶことができ、それはどこへ行けば成し遂げられるのか、それを知る必要があります。
私は、6月のはじめまで、日々の宿題をこなしつつ部活ばかりやっていたので、情報収集をするまもなく、将来について考えることもなく、受験勉強をしていました。それが誤りだったと気づいたのは大学に入ってからです。
「東大は進振りがあるからゆっくりかんがえればいい」といえば確かにそうでしょう、しかし、そう簡単に将来は見えるようになるものではなく、努力が必要なのです。目標設定をすることなしにすごしている私の現在では、勉強に身が入りません。
数学は何のためにあるのかわからず、物理学は大量の演習を必要とするため私のキャパを超えているし、化学や生物は明らかに暗記するしかない(ただし、非常に興味深いので、自然とある程度までは覚える)です。中国語は英語を強みとしている私にとってはその必要性を感じず、唯一本気なのはスポ身(体育)です。でも、私を知っている人は運動が私にとってかけ離れた世界のものであることぐらいすぐわかります。

みなさん、勉強する前に自分の勉強したいこと・勉強すべきことを知りましょう。まずは大目標の設定からです。
続いて中目標、小目標の順で決めるべきです。私にとっては、大目標は「再資源化に関してこの人類社会に貢献する」ことですが、そのために中目標・小目標が立たずにいます。何をすればいいのかわからないからです。そして、現在、いくらでも情報収集はできるのに、あえてせずにいます。なぜでしょう。それは時間がないからです。
忙しいのです、遊んでばかりだからでしょうか(笑)?

<注 なぜ忙しいかは今のところ内緒にしておきます。TOMMY注>
<TOMMY注 毎度お馴染みAH君のレポートです。5/10新着分です>

さて、富士高の皆さんにはほとんど関係のない宣伝をさせてください。お祭り関係です。特に2のほうに注目。

1.5/16に、八王子市、JR横浜線八王子みなみ野駅前のトワみなみ野という施設にて、全都新入生歓迎フェスティバル―通称新フェス―が開かれます。このイベントは東大、農工大、学芸大などの新入生が各クラスで模擬店を出したりスポーツイベントに参加したりするイベントです。私は別に本部運営でもなんでもないのですが、クラスで模擬店を出します。副責任者になってしまい、毎日のように奔走しているこのごろです。土曜日は駒場で、日曜日は八王子での準備に参加してきました。万が一首都圏で、しかも西多摩や相模原に住んでいる暇な人がいましたら、ぜひいらしてください。
もちろん、このイベントは学生自治会主催なので、左の色が濃いことも否めません。
テーマソングが一青窈の「ハナミズキ」だそうで、反戦色丸出しです。(あの歌が9・11の後に作られた反戦歌だとは今日初めて知りました)なんでこのようなイベントに、あまり明るくない歌を持ってくるのか理解できませんが、ここは彼らの主張を前面に出すという、しょうもない発想があるのでしょう。個人的にはあまりいい気分ではありませんでしたが…。まあ、陽気な学生の模擬店にきてくださいな。ある学生のコメント「新フェスの盛り上がりが悪いのは、共産だからだよな。」現代東大生は、わりあい中道右派が多いように感じます。
東大新聞の新入生アンケートの結果では、改憲派が護憲派を上回ったそうですよ。もっとも、毎日かならず民青(日本共産党の下部組織)のビラが撒かれているわ、革マルの立て看板がずっと立ててあるわで、外見は左ですが。

ともかく、模擬店を楽しみに来てください、といっているだけです。我がクラスの利益のためにも、皆さんにきてほしいのですよ。(かなり自己中ですね。店名を挙げてもいいのですが

「お好み焼き まさお」 
<TOMMY注 あとから店名がメールされました。ちなみにこのイベントには成瀬さんも出店するらしい>

2.5/29〜30の二日間にわたって、東京大学本郷キャンパスにて五月祭という一大イベントが行われます。要は学園祭です。
私も(多分a-cat氏も)模擬店の出店という形で関わらせてもらうのですが、どうやら各学科での研究発表みたいなものもあるらしく、私としても楽しみなのであります。
暇な皆さんは、ぜひいらしてください。
ただし、富士高生の皆さんは、同日に富嶽祭があるのであきらめてください。私も去年同じ問題により涙を飲みました。富嶽祭には代えられませんでした。どうしても東大の学園祭に行きたい!という人は、11月下旬に駒場キャンパスで駒場祭があるので、そっちに来てみてはどうでしょうか?3年生にはきつい時期ですが…。
一般の、(特に)首都圏の皆さんは、1日目は富嶽祭の一般公開をしていないでしょうので、ぜひこちらへいらしてください。東大志望者(そんな人は多分見ていないだろう)も、東大どんなところか知りたい皆さんも、ぜひぜひいらしてください。
2日目は、私もおそらく富嶽祭にいくことになるでしょう。

P.S.東大の公式ホームページでこの情報を手に入れるのは至難の業でしょう。東大の公式ホームページは、はっきりいうとひどいです。特に外部のものにとっては、全く役に立ちません。生徒や私の受験生時代の経験をいわせていただきます。
十月ごろでしょうか、もう忘れましたが、入試募集概要を見ようと思い、公式HPを訪れた私に、悲劇が待っていました。1年前のものしかなかったのです。今年のものに関しては、一切言及なし。
そういうのが公式HPです。第三者の視点からするとかなりしょぼいです。
ちなみに、内部に対する情報は比較的充実していて、講義のレジュメや、休講情報などを手にいれることができます。休講情報はIEの「お気に入り」に登録し、毎日心躍らせながら覗いています(笑)
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さて、東大生は何のために東大に入ったのか、です。
大体の人は何かしらの目標を持って入ってきます。春休みのうちに勉強を始める新入生もちょっとは見かけられます。
私の場合は、ともかく、自分に適した、自分のやりたいことをこの1年で見つけようと思って入ったので、理系なるさまざまな分野のことを知りたいな、と思い、数学、物理学(ここまでは必修)、化学、生命科学、地学、宇宙科学と、贅沢してとっています。
そのため、ついつい、趣味でしかないが本来楽しいはずの歴史、哲学系の講義をあまりとれませんでした。
もっとも、私の一番楽しみにしている講義は、火曜一限の歴史世界論ですよ。
この講義についての話はまたといたしましょう。

話を元に戻します。
東大生は何のために東大に入ったのか、でしたね。1.勉強。2.サークルや部活。3.バイト。4.遊ぶ。大体このどれかですね、そして、多くの人は1というのもまた真です。ただし、建前上という人もみかけられますが。1を念頭において入ってくる人も、だんだん2や3、4に流れていきます。
参考ながら私の場合、1と2の中間です。なにごとも今はほどほど、悪く言えば中途半端。「これこれをやってきなさい」というはっきりとした課題はさほど出ませんので、実は何もしていません。
(ちなみに、このGWは「休養」と称してずっと寝ていました。本当は数学の演習など、やろうと思えばいくらでもできるのですが)
高校のときはもう少し、どちらも真剣味をもっていたような気がします。勉強もしながらカルタに打ち込んだ3年前が懐かしいです。現在の2の内容は後日紹介しますね。

さて、1の人はすべての講義に頑張って出席してよい成績を取っていただければよいのですが、そうでない人も多いのです。

大学には先輩がいます。これは当然です。そう、2年生が、勧めてきます。
「全部単位取るなんて無理。楽なの選んだほうがいいよ。あの教官はレポートを一回出すだけで優くれるから絶対取れ。」
そして、「絶対買え」と勧められるのが、「逆評定」。時代錯誤社というサークルの出版している冊子で、東大駒場キャンパス内ではどんな本や教科書よりも、どんな雑誌よりも売れているに違いありません。
2や3、4の人は、これをもって、できるだけ楽して単位をもらえる教官を探さないといけないのです。

逆評定の内容について。
まず、それぞれの教官は「大仏(おおほとけ)」「仏」「鬼」「大鬼」の4ランクに分けられています。単位のとても取りやすい教官が「大仏」、単位が比較的取りやすいまたは熱意のある教官が「仏」、単位の取りにくい教官ややる気のいかにもなさそうな教官、日本語ができず学生が困ってしまう外国人教官(これは、個人的には仕方ないと思いますが)が「鬼」「大鬼」にランキングされます。
必修が「大仏」にあたった人は喜び、「大鬼」にあたった人は嘆きます。
しかし、そこまではいいのです。
総合科目で「大仏」をとってうまく単位を稼ぎ、「仏」をとってためになる講義を聴くことが、学生には求められています。

そこで、「逆評定」を活用して履修登録の参考にすることをしているのです。私も300円出して買いました。高いですが、身のためです。大鬼を選んで自ら損をしに行くことはしません。でも、大仏を徹底的に狙うことまではしませんでした。少し苦労するくらいでないと、目標を自分で見つけることが求められる大学においては、不真面目くんで終わってしまいそうだったからです。

細かな内容は、このレポートの主旨に反すると思いますので、書きませんが、さまざまな分野で評価されているし、コメントも付されています。

要は、東大生の多数は単位さえとってしまえばあとは何しても(良識ある範囲で)よろしかろうという主義をとっているのです。この前説明した「シケ対」もこのためにあります。
学問的に高度なものを求め積極的に勉強する者と、徹底的に遊ぶ者はどちらも20%くらいでしょうか。あとは、単位を取り、興味深い学問に耳を傾けつつ自分のやりたいこともやります。(←私はこの部類に入ります)それが普通の大学生ですか、どうなのでしょう?

P.S.逆評定の恐ろしき裏表紙を添付しておきます。これには、参りました。ただし、縮小してあるので文字を解読するのは難しいでしょう。
AHの第3弾 下の問題の解答が付いてきたよ。しかし、さすが東大の評定システムという感じがします。(俺が読んでも面白いのだから、高校生はホントに興味津々でないかな)

以下、インサイドレポ−トです。
約束どおり、数学の解答を添付しておきます。これは、自前のものなので、もっといい解答があるぞって人もいると思います。そういう人は、自分の解答を大切にしてください。間違っていなければよいです。論理的に正しい説明も大切ですが、これは3年2学期以降でも何とかなることだと思います。今は、考える力を大切にすべきだと思います。なにより、数学を含めて、学問を楽しむことが一番ですが。問題を解いたときの喜びを味わうことを蓄積すれば、だんだんできるようになるはずですよ、私の場合そうだったような気がします。

さて、逆評定は次回にしまして、今日は履修制度について簡単に説明します。岩間が逆評定なるものを説明していましたが、そもそもどういう仕組みなのかを理解していないとわかりません。

まず、東大の仕組みです。
模試のコード表を見ると、東京大学の欄には「文科一類」とか「理科二類」とか、なにをしているのかわからないような学部だか学科だかわからない名前が書いてあります。岩間は文科二類、私は理科一類です。

私の正確な所属は、「国立大学法人東京大学教養学部理科一類」になります。「国立大学法人」はtommy先生に聞いていただければよろしいです。「教養学部」は、東大の入学者が全員、最低2年、長くて4年(というのは、留年者、降年者がいるのです。5年目に入ると、強制退学)いるところで、専門に立ち入る前に、広くさまざまな分野を一般教養として身に付けつつ、3年生以降で進む分野に必要な基礎知識を身
に付ける場です。「理科一類」は、「理一」と略し(他も同様)、3年生以降主に工学部、理学部に進学する人たちのいるところです。詳しくは<a
href="http://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/admission/university-guidance.html">http://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/admission/university-guidance.html</a>
を見てください。ちなみに、文三がもっとも女子率の高いところで、理一が最も女子率の低いところ。うちのくらすは51人中3人しか女子がいません。あまり書きたくありませんが、理三が一番アルバイトの自給が高いです。一番壁が高いので当然ですが。

そして、3年生以降の進路はいかにして決まるかについてです。これを知らないで東大を受けるのはただの、名声にとりつかれた馬鹿といっても過言ではありません。2年から3年に移行するとき、東大には「進振り」という一大イベントがあります。

多分「進路振り分け」の略です。まず、進路は成績順に決定されるということが重要なことです。頭がよくかつうまく立ち回ったもののみが、一番よい成績の必要とされる「理物」すなわち理学部物理学科に進学できます。ここへ行かないとスーパーカミオカンデとも付き合えません。と
いうわけで、東大生(特に、文一=法、文二=経済、理三=医などはまだしも、他の科類は、厳しい進振りがあります)は、うかうか遊んでもいられません。一番大変なのが理一だそうで、ひゃあ。
成績には「単位」と「点数」があります。

各科目を履修すると、絶対に点数がつきます。点数のつけ方は、出席、レポート、期末試験、小テストなどさまざまですが、そのようなものを参考として、各受講生に点数をつけます。(例:A山B男の数学Tの点数は67点なり、など)学生には評価が公表され、「優」「良」「可」「不可」の順に悪くなっていきます。

そして、単位についてです。
50点以上なら単位がもらえます。通常1学期(半年)で1単位から2単位もらえます。そして、50点未満だと、「不可」の二文字とともに、単位がもらえないという問題がやってきます。追試験なる救済措置もあります。必修で単位がもらえないと、翌年下学年の人たちと一緒に講義を受けねばならないという恐ろしい試練が待っているのです。ちなみに理系は2年で61単位を取ること、と決められています。文系は53単位な
ので、かなり差があります。

さて、めでたく必要単位がみたされたとします。そうすると、初めて進振り対象者となります。
進振りでは、必修科目ならびに選択科目のうち点数が高いほうから18単位分の点数の平均によって個人の持ち点が決まります。あとは、工学部などは多少複雑ですが、点数の高い順で好きな進路が選択できるのです。

続いて、履修科目登録です。まず、必修科目というものがありまして、理系では理科(物理、理二、三は生物も)、数学、外国語2言語、情報処理(コンピュータの扱い方)がこれに該当します。
また、準必修というのがあって、これらは必修ではないものの、この講義で話される内容が前提となって別の講義が行われるので、取らないといけません。全員取ります。
あとは、選択科目です。これらは、総合科目と呼ばれます。細かい説明は省きますが、総合科目はA〜Fの六つの分野に分かれています。そして、文系でも理系科目、理系でも文系科目を必ず選択するように仕組まれています。詳しい説明は、すると混乱しそうなので止めます。

以上を踏まえて、次回(とはいっても今週中でしょう)は、逆評定の話をする予定です。
ここまでの話でわからないことがあれば、私にメールをください。<a href="mailto:fshi_akiba@hotmail.com">ここへ</a>

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早くも4/29に第2弾が到着、実は暇なんだろう!、今度は東大の数学の小テストの問題まで公開しちゃうよ。(tommy注)
まだ理Tも暇です、とだけ言っておきましょう。
数学が難しいのは確かですが、別に何も提出する必要もなく、すべて自己責任なのです。宿題というより、毎回数学演習で行われるテストに備えることが重要。というわけで、レポ提出などは、まだ経験していません!
ちなみに物理・数学のテストは9/1〜9/3に行われるという、かなり理系いじめの甚だしい日程なのです。文系の夏休みは8/1〜10/3なのに、理系はこれが二つに分かれている上、8月は遊べないのです。
すべて自己責任。勉強は避けられません。
おまけ。数学TBのシケ対になりました(ここで東大関係者は笑う)。昨日のクラスコンパで発表されて、おぼろげな記憶の中で、この事実だけはしっかり覚えております。昨日はつぶれて、キャンパス内に泊まってしまいました…。
シケ対とは、「試験対策委員」の略です。各クラス、科目ごとに、代表として必ず講義に出席し、しっかり板書と教官の話をノートにつけて、シケプリ(試験対策プリント)なるものを発行する役目を請け負わされた人をこう呼ぶのです。
我がクラスでは、5名以上が出席する各講義に対して1〜3人のシケ対がつき、他の学生のサボりをサポートします。
そう、シケ対になってしまったからには、水曜1限(朝9時スタート)の数学TBの講義に必ず出席し、しっかりノートを取り、なおかつ、小テストの問題をいち早く解いてみんなに解答としてまわし(自分にはそれをやるほどの実力はないが。誰か助けて)、かつ9月に行われるテストのために、過去問を集め、解答を作り、なんてことをしなければならないのです。
特に、1限というのは、ほとんどの人がサボる運命にあるのです。理T●組51人の進路は我が掌中に落ちたり。自慢をしてしまえば、最初の演習のときにみんなの前で堂々と問題を解いてしまったからいけないのです。
(ちなみに、それは高校レベルです。理系3年生でこれを読んでいる人がいたら、挑戦してくださいな。東大の講義問題をやるってのも、楽しい経験です。
著作権の侵害は確かに行っていますが、きっと容認されるレベルでしょう。
もし来年の入試に出てしまったら困りますね。先生の側でまずいと思ったらこの部分はうまく消去してください。)


※tommy注 「別に大丈夫でしょう」

4/14数学演習問題貼り付け:

問題1.三角関数の導関数の公式(sinx)'=cosxを証明せよ。ただし、"h→0のときsinh/h→1"は既知とする。

(もちろん、教科書に載っていると思いますが、覚えていますか?一部の人は不定形の扱い方を忘れてしまっていました。)

問題2.

次の命題が正しければ証明し、誤りならば反例をあげよ。
「微分可能な正の関数y=f(x),y=g(x)がすべてのxに対してf'(x)>g'(x)>0をみたすならば、関数y=f(x)/g(x)は増加関数である。」

(←この問題を、黒板に解きました。)

問題3は、インテグラルとかルートが出てくるので今の私には書けません。我慢して
ください。

どの問題もそんなに難しくはないですよ。ちなみに、どうしても問題3.が知りたい
人は私に連絡してくださればなんとかします。

次回は、多分GW中にはまた暇ができそうなので、東大の履修システムとか、逆評定
の話をするかもしれません。そして、数学の解答も載せるかもしれません。

4/27着  レポート第1弾


数学つらいです。講義に加え自分で勉強しないととてもではなくついていけそうにありません。
富士高に入ったとき最初の課題テストで数学のテストが入試問題よりかなりレベルが高かったのと同様に、少なくとも今年の東大入試問題よりは、「来週の小テストで出るぞ」と先週いわれた問題のほうが難しいです。予習の段階でさっぱりわかりません。

さて、一応、私の時間割を簡単なhtmlファイルにして添付しておきました。煮るなり焼くなりして好きに扱ってください。(TOMMY注、リンクさせてもらいました)

というわけで、本題に入ります。
月曜日に「科学技術計画論」の講義があるのですが、これがまた面白いものです。将来的に社会に技術者として出て行くことにたいして自分の中で熱意が沸き起こるような、一方で自分の能力を確かめてみたくなるような、そういう講義です。先週はMITの学内ベンチャーコンテストみたいなものについてのビデオを見ました。
今週は日立製作所の方をお招きして、技術者に求められることについての講義をいただきました。自分の成功・失敗について話し、そこから、市場において勝利者となるための方法を語ってくれました。夢をもち、問題を創造し、解決していくことと、経営戦略を技術者から提案することが大切だそうです。考えてみれば当り前のことなんですが、現場から来た人の話には説得力があり、また刺激的です。外部の人を招いた講義というのは、いいものですよ。特に企業人の話は、めったに聞けるものではありません(家族を除く)。内容の詳細は時間とスペースの関係で、省略します。
こうやって、これから学び、社会に出て行く者にとって必要な心構えを最初に伝授されたことは、よかったなと思います。もっともまだこの後の自分がどうなるかわからないために、これが果たして自分にとっていい方向付けになったのか、は、誰にもわからないのですが。

ただし、目の前にある数学の問題というタスクさえこなせないのが、悲しいところです。高校生の皆さんには、確実に数学の考え方(というか、自分で考えようとする力)を身に付けてほしいですね。自分には、備わっていると信じていましたが、所詮入試レベルを機械的にこなす程度でとどまってしまいました。もっと柔軟なアタマが必要です。パッと頭の中に描き出していく、右脳の力が必要です。難しいことですが、かなり高いレベルを要求されています。これは東大に限ったことではないでしょう(と、信じます)。(もっとも、解けない人が大半ですよ)

では、また。なるべく頻度を高くしていきたいと思います(まず誰かが始めないと、みんなここに書いてくれないでしょうから。こっちとしても、他大の情報が少しでもあればいいなと思っているのです)。時間があれば、来週にでも書きます。
□葉 □□(HNはAlでお願いします。由来はのちほど。)
<はりつけ終わり>