MAKING
作成方法など
色々試してみるべ
一般的な作り方なんて、書籍やインターネットサイトで紹介されているし、おいらがここで、ぐだぐだ書いても、そういったもののコピーになっちゃうから、やめておくよ。それより、造っていて思いついた裏技的工法について、紹介しようと思ってる。どちらにしろ、偉そうに語れる程,技が有るわけでもないけど、こうやって造ったら、もっと簡単だとか、綺麗に仕上がるとか,そういったヒントを出せば、ルアー造る仲間が増えるんじゃないかな〜などと思っている。特に、このページを見てる人は、ちょっとは『造ってみようかな?』なんて思ってると思うし,今後もどんどんアイデアや、工作写真などを追加しようと思っているから、これを読んだ人で、もし、『こんなやり方使えるぜ』てなアイデア持ってる人は、
メール
などで、教えてもらえると有り難いな〜。
造形などについて,
ルアー作りを始めた頃,遊び半分で、割り箸を折った、そのままの素材に色を塗って、フックを取り付け、ルアーにしてしまった事があった。数時間(いや、1時間もかかってないか?)で仕上げた割には、出来(見栄え)が良かったので、近くの池に試しに行ったら、ギルが腐る程アタックしてきた。おまけにバスも来て、(バラしたけどね)なんだ、イケてるじゃんなどと思ったものである。つまり、どんな素材を使ってても、例え1時間足らずで仕上げた即席でも、釣れるのだ。逆に、気合い入れて削って、細かいヒレまで付けて、磨きに1日,塗装とコーティングに7日かけた力作でも、釣れない時は全く釣れないのだ。勿論,その逆もあるけどね。要は、素材を色々と考えれば、楽して良いルアーが出来るってこともあるってこと。例えば,
100円ライター
良い具合に切れば、上下の部屋にきっちり隔離出来るので、上の部屋は空気を封入し、下の部屋はヒートンと、ウエイトの部屋にすれば、簡単な重心移動システムも出来るのだ。各部屋の入り口は、パテ等で簡単に塞ぐ事が出来るし、色の濃いライターなら、塗装もそのまま使えたりする。出来るのは、ポッパーやダーター,クランクベイトなんかも出来るかも。
ボールペンなどのペン
芯を抜いて、ヒートンを通し、ウエイトを詰め込めば、即席のペンシルジグが完成してしまうのだ。ちょっと長いって場合は、適当な長さに切って、パテ埋めしても良い。
扉のノブなど
ホームセンタに行くと、木製で、小さめの扉のノブなどを売っている。これは、ヒートン用の穴を開けるだけで、そのまま使えちゃったりする。しかも、こういったものは、2個で¥200位と非常に安価で手に入るから、形に拘らないって場合は助かる。塗装の練習台にも、もってこいだ。
これらは、切るだけで、大体の形状が出来てしまうのだ。ボールペン等は、『おいおい、これは、ルアーにしてくれって言ってるのか?』的なものも有るし、素材がプラスティック系なので、塗装も短時間で済む訳だ。ちょっと変化が欲しい時は、ライターであぶって曲げる,そのまま息を吹き込んで膨らます等の操作も出来るのだ。
ウエイトについて
ハードウッドのルアーにウエイト詰めるのって、面倒なのだ。バルサの2枚重ねなら結構楽なのに、ハードウッドだと、ドリルで穴開けて、ウエイト入れて、バルサの丸棒で穴埋めて・・という作業になっちゃう。慣れちゃえば、結構簡単という作業でも、初めのうちは、苦労するのだ。また、細く削りすぎて、ドリルで穴開けられないって場合も有ったりする。そういう場合は、細目のドリルを使うか、釘を打つかして、浅めの穴を開け、そこにネコリグ用のシンカーを埋め込んでしまう。(重量が足りなければ、数カ所やれば良い。)で、その穴はパテで埋めてしまうのだ。パテは硬化後、ナイフで削ってペーパーがけすれば、ルアーの表面と変わらなくなる。釘は注意しないと割れちゃうけどね。
ホイルフィニシュ
第1の難関だね。おいらも結構挑戦重ねてるけど、なかなか上手くいかないのが現実。でも少しずつ、上手くいく様にはなって来ている。やっぱり経験なのかな〜?。まず、第1の条件は、貼る面をなるべく滑らかに磨き上げる事だね。最初のうちは、とりあえず試してみたいって気持ちで早まって、この程度で大丈夫だろうって、中途半端に磨くのをやめちゃうから、綺麗にアルミホイルを乗せても、貼る面に少しでも急激な変化が有ると、クシャっとなってしまう訳だ。有る程度の打開策としては、アルミホイルの代わりに煙草のパッケージやガムの包み紙に使われている銀紙を使うっていう手が有る。この方法だと、銀紙自体の厚みが有って、しわになりにくいのだ。但し、この場合も、中途半端に磨いた凸凹の表面では、しわになっちゃうので、磨きに気合いを入れるのは大前提だけどね。
塗装その1(缶スプレー)
エアブラシ持って無くても、塗装は可能だ。おいらもエアブラシ2種類を使っているが、缶スプレーの方が出番が多い。下地や広範囲を塗る場合は、缶スプレーの方が絶対有利なのだ。エアブラシは、細かい模様やグラデーションを綺麗に仕上げたい場合に使用すると限定してしまえば、缶スプレーの出番はぐっと増える筈だ。グラデーションを綺麗に仕上げたい場合は、ぼかす部分だけ、クリア系の色の缶スプレーを使うという手も有る。また、缶スプレーは、吹く前に、よく振ってから使うのは常識だが、より粒子を細かくする為には、手で缶を暖めながら、5分以上振りまくるのが良いようだ。中でコロコロ言ってる鉄球が、どの方向に振っても抵抗無く動く様にすること。これをやっておくと、ムラになったり、塗料のかたまりが飛び散った様な汚い色足になるのを防ぐ事が出来るのである。もっとも、こういう色足を狙う時は別だが。
塗装その2(手抜き)
他のページ
にも書いたように、塗装については、手抜きする方法はいくらでも有るのだ。例えば、水彩絵の具の筆塗りとか、油性マジックや、ペイントマーカ等で描くとか、極端な話、塗装無しでも充分ルアーとしての機能は果たすのだ。でも、やっぱり塗装無しでは味気ない。そこで、一番手軽で、乾燥も速く,それなりに味の出る、油性マジック(黒1色)での塗装について、そのパタンを幾つか考えてシミュレートしてみた。
マジックペンを立てて、ルアー表面をつつくように
点描を描いていく。背中の方は太いマジックで、側面
に行ったら細いマジックで点描を描くと綺麗にグラデ
ーションして見える。ふぐの様な模様。
こんな感じに出来上がる。
不規則な丸を背中に描いていく。市販されている製図用の
テンプレート等で描いても良いが、フリーハンドの方が
味は出るだろう。点描でスポットを描くのも良いね。
太いマジックで力強く骨の様な模様を背中から描く。
これも、点描で輪郭をぼかす事も可。
ね!とりあえず、味出るでしょ?他にも、乾く前に指で触って、それをペタペタ塗りつけるとか、色マジックやペイントマーカを使ったら、もっと多彩になると思う。工夫次第で、めっちゃ格好良いのが出来そうだ。鉛筆で下書きして、描いた後でトレースするってのも有りだ。注意すべきは、乾いた後ディッピングしても、ほぼ100%色流れしちゃう事。一旦、クリアラッカーを薄く吹いて、色を止めてから、ウレタンでディッピングしてコーティングすれば問題は少ない。(それでも多少は流れる事が有るので覚悟は必要)
塗装その3(クラック)
クラックペイントは、塗料タイプと、スプレータイプが出ていて、安易な塗装だと、以前から敬遠していたのだけど、これは使わず嫌いだった。ともかく、ベースカラーを塗って、クラックカラーをその上から塗るだけという簡単な作業な割に、仕上がりが良く、感動しちゃう。何よりも、ひび割れが進行していくのは、見ているだけで感動できちゃったりするのだ。一度お試しを。
クラックで塗ったもの,
簡単だし、仕上がりも良いのでお勧め出来るよ!
腹にパールコートも吹いてるので、パールコート
のサンプルでもあるのだ。難点は、色を2色
買わなければいけない事かな?ここで、相性の悪い
色どうしを買うと最悪!
塗装その4(パールコート)
パール・コートの缶スプレーが売られている。缶に書かれている、Cort(コート)の綴りが違う気がする(本来はCoat?)が、そんな事はどうでも良いのだ。良いのである。これも使わず嫌いだった事が発覚! 塗り上がったルアーの腹部に一吹きするだけで、かなり見栄えが変わっちゃう。また、チュールを巻いての鱗模様などにも使えそうだ。何故、今まで使わなかったのかが悔やまれる位、使い道が多様なのだ。是非、一度お試しを。
塗装その5(手袋)
特にスプレー缶で塗装する時、飛散した塗料が手に付着するよね。エアブラシならそれほどでも無いけど、それでも飛び散ってしまうのだ。これをどうにかしたいなと思っていたら、愚妻が以前、看護婦をしていた時に買った使い捨て手袋が使える事を発見した。これは、極薄手のゴム手袋で、薬局などで100組(200枚)ほど入って、1000円位で売っている。手術用とはちょっと違う様だが、妻は病院で、汚物処理時などに多用していたらしい。安いし、1箱買っておけば、結構長持ちするので、重宝するアイテムだ。薄いので、素手と変わらずに作業出来るのも良いのだ。ディッピングする時にも使える。
塗装その6(ペンブラスター)
前から気になっていたのだが、釣具屋で、マジックペン(マジックインキ)をエアブラシに…といったキットが売られているたので買ってみた。
(ルアーキット3個入って4000円は安いかも,但し、マジックペンは別売り!)
使ってみると、エアブラシ程繊細な塗装は無理だが、缶スプレーに比べたら細かい塗装が出来る。エアブラシや缶スプレーに比べて扱いが楽だし、缶スプレーではちょっと無理だが、エアブラシ持ち出すまでも無い様な塗装の時は重宝しそうだ。例えば、ルアーの塗装が気に入らない時の塗り直し等、色々使い道は有りそうだ。
付属のプラグを塗ってみた。なかなか良いでしょ?
そのまま塗ってもOKなのだが、ちょっと工夫して、
ベースに銀(アルミシルバー:缶スプレー)を吹いてみた。
マジックで使った色は、
黄色,緑,黒,オレンジ,赤の5色だ。
因みに
既存のプラグにて実験
:上が塗り替え後,下がオリジナル
その他、エアブラシ等での塗装については、別ページ(
PAINTING
)にも書いたので、興味有る人は行ってみて。
コーティング
コーティングについては、ちょっと思うところが有って、他のページ(
COATING
)で書いているけど、要は、何故やるのか?という事を理解して、必要な場合に必要なコーティング方法をして欲しいということ。
リップ
クランクベイトやミノーには必要不可欠なこいつ。カーボネイト板を切って使うと、カッコ良いけど、板が厚いから、穴開けが面倒だよね。透明な板ってのに、こだわらなければ、スピナベ用のブレードを買ってきて付けちゃうっていう手も有る。これをエポキシ系接着剤で接着してしまえば、強度と耐久性も問題無い上に、作業は、カッターナイフで切り込みを入れて、そこにこれを押し込むだけで済んでしまうのである。他にも、オールド調の金属リップってのも有って、これだと、リップはネジ止めだから、ルアー本体への加工はネジ用の穴開けのみって事になる。こだわらなければ、こういった、手の抜き方も有るのだ。
ヒートン/リグ付け
手順的には最終章って訳か? ヒートン(ラインアイや、フックを取り付ける金具)付けて、フックぶら下げれば、一応完成だからね。取り付けは、市販のヒートンを買ってきて、エポキシ系の接着剤を塗ってねじ込む。その手の書籍によれば、普通にヒートンをねじ込んで、浸水止めに、瞬間接着剤をヒートンの根元に垂らす方法が紹介せれているけど、アロンアルファだと、折角のコーティングに、くもりが入っちゃうのだ。ヒートンのネジ部分にエポキシ系の耐水接着剤を、少々多めに塗りたくって、ヒートンをねじ込めば問題無い。若干溢れてくるので、浸水対策は、それで充分なのだ。多少溢れが多ければ、軽く拭き取る程度で作業は終わる。ともかくも、アロンアルファはやめた方が良いと思う。また、小型のルアーを作成した場合には、市販のヒートンでは、太すぎる場合があるので、ステンレス線などをねじって造ったヒートンを使用する。接着は、通常のヒートンと同じ様に、エポキシ系の接着剤で付ければOKである。DIYの店などで売っている、10時間硬化型の耐水性エポキシ接着剤というものを使えば、かなり強力に接着出来るので、ヒートンをねじった部分が1cm以上あれば、10kg程度の力ではびくともしない。
計画書公開!
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Jan/2000 REPORT
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