テーマ「やすらぎの表情」について
仏師瑞雲
「エンドルフィン」を分泌させる微笑仏像の表情
ソウル出身の歌手、Jkimさんの歌を聴く機会があり彼女のプロフィール冊子に良いお話が書いてありました。Jkimさんは抜群の歌唱力、大変な声量があり劇団四季45周年記念オーディションに韓国1号の合格者で会場の人々を魅了する十分な力がありました。
彼女が言うには、人間の脳には、寝るとき「エンドルフィン」という疲労回復や病気を治す効果がある奇跡のホルモンが分泌されるそうです。この「エンドルフィン」は昼でも分泌されるときがあるそうで、それは笑うときや愛するときといいます。
「笑う門には福が来る」といいますが、人は嬉しいときややすらぎのときには口元を上げて微笑みますね。仏像が見る人拝む人に人にやすらぎを与えるときは、仏像の目や口元に微笑みの表情があるからです。ならば、どうして目や口元に微笑みがある表情を彫刻しない手があいましょう。ただ、1体だけ、小手先だけでは本当に見る人に「エンドルフィン」を分泌させるだけのやすらぎはあたえられないでしょうが、六地蔵菩薩像のように何体も微笑仏を彫ることで本物の微笑が表現できるようになると思います。
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