テーマ「心穏やかに」について
仏師瑞雲
口角あげてアルカイックスマイルの魅惑的な仏像に。
口端が上がった笑顔の素敵な人に会うと、この人ともっと近くにいたいと思うものです。それと同じようにアルカイックスマイルと呼ばれる口もとに微笑を浮かべた仏像に人は魅了されます。その代表例が、京都・広隆寺の「弥勒菩薩半跏思惟像」や「中宮寺菩薩半跏思惟像」であり、そのお顔の口元は優しい笑みを浮かべております。
医学的には、なぜ人は笑顔を魅力的だと感じるのでしょうか?人には「共感の細胞」と呼ばれる「ミラーニューロン」という神経細胞があり、他人の動作を見て、その意図をくみ取ろうとするときに働くとされます。笑顔の人や仏像を見ると自分もうれしくなり微笑んでしまうことがありますがこの働きによるものです。早稲田大学の笑顔研究家、菅原さんによれば、意図的にほおの筋肉を使って口角を上げ、上の歯を見せると魅力的な笑顔だと感じる人が多いそうです。
写真を撮ってもらうときにも、私たちは口端を上げ「チーズ」と言って笑顔を作りますね?。菩薩などの仏像も都・広隆寺の「弥勒菩薩半跏思惟像」や「中宮寺菩薩半跏思惟像」のように素敵な口元に彫刻してみましょう。貴方が彫った仏像を誰かが見て「欲しい」と言うかも知れません。
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