変な実験室

 

 

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更新2005年11月08日

 

カブト&クワガタを飼育していくのに色々実験した奴を紹介しようと思います。どなたかが試された奴や、そんなん鈴木しかやらないだろ??など。上手くいくのか分からないけど参考にしてもらえたら嬉しいです。失敗例を紹介していく所という話もあるので、ココで試された事を全く同じ条件で行っても同じ結果が得られるとは言えないです。その辺りは自己判断でお願いします。。

  

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実験の詳細

 

セミ化幼虫は冬を常温で過ごすとちゃんと羽化するのか?実験
2004年11月01日〜2005年11月08日 実験終了

1年経っても羽化しなかった静岡産オオクワ幼虫とホーペ幼虫みなさんはオオクワ幼虫を飼育していて1年経っても羽化してこない幼虫を飼っていた事はありませんか?鈴木は何度かあります。そういう奴はずっと同じ温度で飼育していると出てきやすいそうで、俗に『セミ化幼虫』と呼ばれています。ナゼそうなるのかは鈴木にはわかりません。セミ化幼虫を予防するには簡単で、常温で飼育する事らしいです。去年鈴木は台湾オオクワ幼虫を菌床で飼育していたんですが、一年経っても羽化しなく、しかも菌床に入れると暴れてしまったんで途中から材飼育してもちゃんと羽化できるか?なんて実験を行いました。常温での管理でしたが成果は上々で、ちゃんと羽化してナカナカな奴が出てきました。今年も同じように1年経っても羽化しない静岡産のオオクワ幼虫4頭と武夷山ホーペ幼虫1頭がいます。台湾オオクワの時のように菌床に入れて暴れ回って困っている訳ではないですが、ちゃんと羽化させたい・・・そう思っています。今年は材ではなく菌床でやってみようと考えています。

セット方法

  1. 幼虫は去年に回収した奴で、静岡産オオクワは22、23、37、39で、武夷山ホーペは2の奴で全て♂です。
  2. 瓶交換は9月頃に実施しているので、特に瓶交換をするでもなくそのまま使用します。
  3. 瓶はそのまま置くのではなく、段ボール箱に入れて管理します。
  4. 今回の趣旨通り、当然温度はかけずに常温でいきます。
  5. 置き場所は外で、直射日光が当たらない場所に置きます。

経過

幼虫は瓶の交換から1ヶ月以上経過しているので、すでに落ち着いていて動きも少なくなっています。このまま見守りたいと思います。

02月04日

菌床の色が変になっちゃいました実験を始めて3ヶ月が経過しました。生えているであろうキノコをとることもなく、ずっと放置状態だった幼虫達の様子を見てみると、2本の菌床が真っ黒になっていました。コリャさすがにヤバいだろ?と思いますが、あいにく手持ちの菌糸瓶がありません。季節的にも瓶交換するとヤバい感じがしたので、このまま見なかったことにして元に戻しておきました。もちろんキノコはとってあげましたが・・・暖かくなってきたら瓶交換をしてあげようかと思っています。

02月24日

真っ黒な菌糸に入っていたせいか、体重を大幅に減らした静岡産オオクワ幼虫23真っ黒な菌糸瓶を発見して20日経過しました。菌糸交換の時期を探っていたんですが、春一番がどうのというのをニュースで知りました。気温もグングン上がって20度・・・今しかない!ナゼか急にそう思った鈴木は菌糸瓶の交換をしました。生きてるかな?心配しながら瓶を掘り出してみると、いた!でも何かブヨブヨ?まるで蛹化前の幼虫のようです。幼虫の色は黄色っぽく、エサ(菌床)を食べている感じはありませんでした。普通ならお腹に何か入ってるのに・・・ごめんよ。重さを量ると予想通り落ちていました。しかも静岡産39は交換後すぐに死んでしまったようで、食べた後は全くありませんでした。そんな中、武夷山ホーペの2だけは体重を落とすこともなく交換前と同じ重さでした。残り4頭になってしまいましたが、コイツらは無事に羽化してほしいものです。

04月22日

瓶交換した幼虫達は普通に動き始めたようです瓶交換をしてからおよそ2ヶ月が経過しました。ほとんど姿を見せなかった幼虫が、少しずつですが姿を見せるようになってきました。お腹には何か黒い物体が入っているんで、菌糸を食べてるんじゃないか?という風に感じました。1頭を除いては・・・ぁゃιぃのは武夷山ホーペ2の奴です。食痕が全く見えないという状態で、ヤバいんじゃない?と心配しています。今になって、何で2月になんか瓶交換したんだろう?と考えるようになりました。とても心配ですが、そろそろ蛹になろうとするであろう時期に入っているので、しばらくこのまま状態を見守りたいと思います。

07月21日

とりあえず羽化した静岡産オオクワ37・・・でも不格好でした。2月に瓶交換を行ってからずっと放置プレイ状態だった4頭の様子を久々に見てみました。すると静岡産37は蛹室を作ってあって、黒っぽい色が見えたので即座にほじってみました。すると・・・羽化してる♪色はまだ赤っぽく、羽化後2〜3日といった感じでした。しかし取り出してみると微妙な感じです。というのも頭幅は微妙に小さく、お腹ばかりが妙に大きい不格好な奴でした。まぁ、今回の趣旨とは違うので、その辺は気にしない・・・とは考えますが、コレだけ待ったんだから、カコイイ奴でもいいだろ?とちょっと思いました。他にも残念な事がありまして、静岡産22が死んでいました。残りの静岡産23と武夷山ホーペについては、良くわからなかったので、今回はそのままにしておきました。残り2頭・・・無事だといいなと考えています。

08月09日

静岡産オオクワ37が固まったようなので取り出してみました静岡産オオクワ37が何となく固まったようなので取り出してみました。ちょっとは変わったかな?などと思いながら取り出してみると、やっぱり最初の印象通り妙にお腹ばかりが大きな奴が出てきました。まぁ、こんなもんかな・・・ちょっと複雑ですが、無事に羽化できただけでも良しとしますか!大きさを測ってみると、72.4ミリでした。

11月08日

取りだしたホーペ22月の瓶交換からほとんど動きのなかった静岡23とホーペ2を冬が始まる前に取りだしてみることにしました。まずホーペ2からです。瓶を軽く振ってみると時々カラカラ音がします。ん?羽化してるかな!?期待しながらスプーンを入れてみるとすぐに穴があきました。蛹室か?穴を大きくして覗き込んでみると黒いのが見えます。が、それは成虫ではなく幼虫の死骸でした。心配になり、すぐさま静岡23もバラしてみると同じような状態でした。あらら・・・ずっと羽化するのを待っていたのに。ちょっと残念な結果になりましたが、ここで実験は終了です。

実験結果。。

およそ1年にも及ぶ長い実験は終了しました。途中、長い期間幼虫達の面倒を見てあげれなかったのがとても残念です。5頭いたうちの1頭しか無事に羽化することができなかったのは予想外でしたが、鈴木には他に羽化させてあげる方法が思いつきませんでした。途中でもっと瓶交換をすればとか、材飼育なら上手くいったんじゃないかとか、今思えば色々な事ができたなと悔やまれます。11月8日にまだ幼虫だったら、3年1化などというあまり聞き慣れないのもあり得る・・・などと考えていましたが、やはり無理だったようです。次にもしセミ化幼虫が出てきたのなら、もうちょっと綿密に管理をしつつ再挑戦してみようかと考えています。。

 

爬虫類マットでもクワちゃん達は越冬できるのか?
2004年11月04日〜2005年04月19日 実験終了

こんな感じで越冬するでしょうか?去年の春頃、木のマットじゃなきゃダメなのか?なんて実験をやりました。変な越冬セット。H8年ホーペです。あの時は爬虫類マットを使い、台湾オオクワの♀を飼育できるのか?なんて実験を行いました。結果は非常に良好でした。アレからというもの、保存用の成虫?の一部は爬虫類マットで飼育しています。変なニオイはしないし、ダニは湧かないし・・・と、いいことづくしのようですが、しっかりと難点もあります。まず、マット自体の値段が高いこと。安い時を狙って買いたいのですが、いつも同じ値段です。次に、主に新しいマットを入れたばかりの時の話ですが、たまにエサ食いが悪くなる奴がいるって事です。時間が経つにつれて、忘れたように餌を食べ始めるので最初だけかな?と考えています。あともう一つあって、越冬には使えないって事です。というか使ったことがないです。先に打ったように、ちょっとだけ高価なんで普通の昆虫マットで飼育すりゃいいんですが、何となく・・・コレでも越冬出来るんかな?と思いまして、んじゃ、やってみよう!という事になりました。

セット方法

  1. 種類は台湾オオの♀、H8年型ホーペのペア、静岡産オオクワ♀、本土ヒラタ♂の4種類5頭です。
  2. 入れ物は菌糸瓶の空いた奴を洗って使います。1頭につき1瓶です。
  3. マットは実験の趣旨どおり、爬虫類マットです。マット量は瓶の1/3くらいで適当に加水しました。
  4. 越冬させるので常温での飼育です。

経過

セットした直後とあまり変わらなく動いています。♀は潜る事が多いですが♂が潜らないです。潜りにくいのかな?しばらく様子を見ます。

02月02日

たまに水やりをする程度で、ほとんど放置状態だった成虫達の様子を掘り返して見てみました。瓶の蓋を開け、マットをちょっとずつ掘って行くと、見えた・・・が動かない!?せっかくなので取り出してみると、ほとんど動かないですが、触覚とか足とか微妙に動いちゃってます。生きてるな〜こんな感じで1頭ずつ見ていくと、全ての奴が生きてるのが確認できました。ん、とりあえず順調かな?でも、まだまだ寒い日は続きそうなので、たまには観察してみようと考えています。

04月19日みんなちゃんと生きてました!左からH8年型ホーペ♀、H8年型ホーペ♂、本土ヒラタ♂、台湾オオクワ♀です。静岡産オオクワは里子にいきました。。

花見シーズンも終わり、そろそろクワちゃん達も起きてエサでも食べたいんじゃないのか?という事で、越冬実験しているコイツらにも起きてもらうことにしました。1頭ずつ取り出して触覚が動いている事、符節がとれていないかなど細かくチェックしていきます。すると・・・5頭ともみんな生きていました!ヒラタは越冬すると符節などがとれやすいと聞いてたんで心配していましたが、ちゃんとしていました♪オオクワ系の奴らも元気です。もうこんな時期なんで、越冬成功と言ってもいいですよね!?早速、静岡のオオクワは里子にもらわれていきました。。

実験結果。。

爬虫類のマットで飼育が可能なら、うまくやりゃ越冬もできるだろ?と勝手に考え、普通の昆虫マットと変わらない管理で試したこの実験は、5頭とも越冬することができた事で大成功だったと考えています。水分の補給なども、昆虫マット飼育しているクワガタと同様に1ヶ月に1度くらいあげただけです。普通だと、問題点が山積みにありそうですが、今回は特に見つかりませんでした。あえて言うなら、♂のホーペがマットに潜りづらい(と見えた)事くらいでしょうか?体の大きな♂は要注意ですね!その点から、マットを少し細かく砕いて使用すると更に良かったかな〜と感じました。何だかこの実験をしてちょっと思ったんですが、マット以外の物でも、水分を適度に含んだ物の中(例えば園芸用の土とか)に入れておいてもちゃんと越冬できるんじゃないか?という風にも感じました。無理かな?まぁ、爬虫類マットでは無事に越冬できることがわかったんで、今年の冬にもまた活用してみよう!などと考えながらこの実験を終わりたいと思います。。

 


 

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