VANVEEN

日記16


DELTA エンジン
未完成ながら少しは形になりつつあるエンジンです。センサー類は全て交換しました。ホース類もできる限りシリコン製と日本製ホースに交換しました。エキパイはすんなりとボルト・オンにはならなかったので
加工して装着しました。ベルト類、ベアリング類も全て交換。ボルトの頭のペイントは規定トルクで組んだ印です。
DELTA エンジン
くせ者のサーモスタットはコルソ・マルケさんに加工してもらい、サーモ・ユニットが2分割になり日本製のサーモを装着。次回サーモ交換時は前側だけを外してサーモだけの交換が可能になります。(普通の16Vエンジン用のサーモ・ユニットは一体式で非分解なので交換時にはサーモ・ユニットを狭いエンジン・ルームからホースを何本も外して取り出します。またサーモがよく壊れる!)ホースもシリコン製に交換です。
DELTA エンジン
エアコン・コンプレッサーもエアコン・キットでコンプレッサーはもとよりホース類、ドライヤーと交換。ホースは日本製です。もちろん134aガス対応です。コンデンサーも日本製に交換。ついでにヒーター・コアも日本製に交換しました。もちろんエアコン・プーリーのベアリングも交換です。下に見えるオルタネーターは純正ではなくプーリ径は同じでコイル巻きを多くした100A仕様です。オリジナルは65Aなので夏場の夜はエアコンとライトのダブル使用時は12Vを切ることもありましたから、これで安心できると思います。旧車好きの方の中にはオリジナルにこだわる方が多くおられるそうです。当時の部品にこだわり、オリジナル部品でないとレストアとは認めないという考えの方から見れば私のやっているレストアは邪道に見えるでしょうね。私はこの先10年は快適に乗っていたいというコンセプトで仕上げています。よく壊れる箇所には対策をし、入手しやすい部品にコンバートする。純正部品の高騰と品不足、生産終了で入手困難の部品が多数出てきています。今後車検すら危うくなることもあるでしょう。それでも乗りたい、持っていたいと思います。デルタはジウジアーロ先生のすばらしい作品なので外装はほぼノーマルですが、中身は性能を上げるよりも精度を上げる手直しをしてるつもりです。